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卒業間近の6年生は、たしかに輝いていた

「BE THE PLAYER」

加賀市の教室には、
自分で考え
動き、生み出している子どもたちがいました。

石川県加賀市立小学校の越中谷くんのもとへ
大阪の先生たちと
石川の先生と
こざさんと
脳に汗かいてきました。

限りなく、この子たちと作れる教室の
完成形なんじゃないか。

そんな感覚を持った視察でした。


全然さむない

そう。石川県加賀市は寒くなかった。

なんで帰りのパネル撮ったんやろ

サンダーバードに飛び乗った金曜日。
「どうしても行きたい」
木曜日に同僚に伝え、お休みを頂きました。

寒いんやろなあと思いウルトラライトダウンをリュックに忍ばせ、足早に加賀市へ向かう。

着いたら駅で待っててくれたこざさん。
写真撮れば良かった。
たぶんもう、300m先くらいからでも、こざさんのこと見分けられます。

そのまま駅前のおすすめ店でランチ

ぶりのわら焼き丼

こざさんがモノボケしたいって言いはるので、仕方なく撮影していました...見たい方はメッセージください。
#こざさん大好き

校長先生

加賀市が目指していること
学校として目指していること
丁寧に資料と併せて説明してくださいました。
なにより、熱い。校長先生が、熱いんです。

加賀は寒くなかったなんて、失礼。
トップが熱ければ、そら良くなっていくよ。

今回は大阪から僕を含め3人
石川県内から4人
栃木からこざさん で見学。
そこで何気なく出た、「石川県は『委ねる学び』が当たり前なんですよ」の言葉。

当たり前...
だからこその悩みがあるから、そこのヒントを得にきたと仰っていました。

自由進度学習と言わずに、「子どもに委ねる学び」として話しておられましたが、話されていたことからも、それぞれの先生方の解像度の高さが伺えました。

国語 クリティカルシンキング

教科書教材を使って、「意見に対してアドバイスをしよう」という授業。よくあるやつです。

一言でいえば「全員が脳に汗をかいていた」

越中谷くんも口癖のように言っているんだろうと思います。が、まさにその通り。

授業の流れを簡単に...

5分でこれまでの学びを振り返り、今日の流れへ。
Padletに各自今日のめあてを書き込む。
驚き①タイピング超早い
各自がノートorプリントに書き込んでいては共有できない。だけでなく、教師がその場で確認できない。
だからといって、タイピングが遅ければ活動時間が短くなる。当たり前ですがめっっっっちゃ大事やなと改めて実感。

そしてこの単元のスライドをCanvaで開く。
クラスルーム上に各教科のトピック→各単元のスライドリンクを置いている状態。ウチでもそうですが、これがGoogleと併せるならベースになるのかな。
Googleがなければ、「6-1ポータルサイト」みたいなの作っておいてブックマークしておく🔖→各教科のポータルサイトリンクを置いておく→各単元のスライドリンク置いておくみたいなイメージか。

準備と動きが早い早い。
そしてWi-Fiが超高速。ラグなんてものは一切感じませんでした。端末も画面が大きい。やっぱり環境は大事。

今日は2コマ目
リンクに飛んで、1人1スライドで「石田さん」にアドバイスを書いていく。
教科の学びはもちろんですが、ここで
「書く」授業をICTでする意味
を強く感じました。丁度Voicyで葛原さんも同じようなことを話されていました。

(上手く埋め込めなかった)

書かせる前に、先生の「ダメな例」を見せ、アドバイスを書くんだということを再確認させる。
その後は各自教室内(特別教室のような、半分机教室、半分カーペット直座り+扇形机)のどこで誰と学んでもいいスタイルに。

驚き②各自が立てためあてに沿った学習スタイルを自分で選ぶ
めあてに「自分で学ぶ」「教える」などの行動指針と「〜を意識して書く」などの教科の学びを書いている子どもたち。しっかりと「自分はどうこの1時間を過ごすのか」を認識できている姿は、まさに「自分で考え、動き生み出そうと」していました。

条件をしっかりクリアできるよう、手元のプリント資料を見ながら書き進めていく子どもたち。

入力させているので書き直しもスムーズ。もちろんタイピングは早い。作文においてここのメリットはめちゃくちゃ大きいんです。
#であるべき論はもういい

紆余曲折あり授業終盤、急に肩をトントンされ振り返る

「ヒゲが素敵な先生、私たちのアドバイス聞いてもらえますか?」

驚き③しっかり教育(調教)された子どもたち
もちろん調教ではありませんが。笑
顔色1つ変えずに肩トントンから自分が書いたアドバイスを話し始める女の子たち。さすが越中谷学級。
#たぶん言わされてる
#言わされてなかったらかなりの逸材

「2人の意見を比較しながら聞こうか」と伝え2人の言葉に耳を傾ける。あるポイントを見つけたため、
「どこが同じだった?どこが違った?」と聞く。

隣に座って一緒に書いていた2人。
おそらく「ほぼ一緒」だと思っていたんでしょう。
しかし、引用部分について、1人は「資料②にあるように『〜』と言っています」としているのに対し、もう1人は「『〜』だという意見もあるため」と書いている。

すぐ「気づいた子が、「あ!」と言って2人のPCを見比べ、指を指す。ありがとうございました!と言って足早に戻って行きました。

そして、序盤からなかなか書き進めることができなかった子のもとへ。「3行以上書けない!」と頭を抱えていましたが、見てみると2人で話しながら5行まで書けてる!

「どんな感じなったか聞かせてくれへん?」
と聞くとすぐに話し出す2人。

越中谷くんは「視察慣れ」と言っていましたが、この、誰からでも学ぼうとする姿勢はほんとに素晴らしかった。
この2人にも、先の2人と同じような点を指摘。

🧔‍♂️「隣のおっちゃんが言うてる話と、東大教授の先生の話しながらどっち信じる?」
👦「東大の先生!」 
🧔‍♂️「なんで?」
👦「だって信用できるもん」
🧔‍♂️「隣のおっちゃんも、先生かもしれへんで?」

そこから少し話すと「あ!」と言って書き直し出す。
友人だろうが先生だろうが、言われたことをしっかりと受け止め、学びに換える。良いサイクルが教室の至る所で回っていました。

驚き④振り返りの質
授業の残り4分で善意が席に戻り、画面のタイマースタートと共に振り返りを書き出す。
切り替えバッチリ。そして早い。タイピングも早い。

2分ほど経ったところで立ち上がり自分の振り返りを口々に読み上げだす。全員読み上げたところでチャイムが鳴る。

後で聞いた話ですが、時間の延長はしない。休み時間にダラダラと追記もしない。
短い時間でしっかりアウトプットする。

先ほどの2人は「お客さんに見てもらって、とても良い文章になおすることができました」と書いていた。

Padletをストーリーボードにしていることで、前回授業との文量の違いもはっきりとわかる。
流石の一言でした。


2700字を超えたので、算数とその他所感はまた。

今回見た授業はまさに、自由進度学習というより、まさに「こどもに委ねる学び」でした。

なにをしても、どんな学び方でも、「賢くなればいい」

かなりガッツリいかれました。
頭持っていかれたくらいに圧巻でした。

加賀市に、越中谷に人が集まる理由がよくわかる。
そんな時間でした。

お水をホテルに置いてきたので後悔しています

#算数は次回

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