1500と12日が過ぎて。
片道6時間の距離に住んでいる恋人との距離は、月日が流れ、3時間になり、0分になり、今は2時間半といったところか。
そんな恋人と重ねた歳月も1500日が過ぎた。
恋人とは今は離れて暮らしているので、どんな所が好きなの、と人から問われることが時々ある。どんな所だろうとぼんやりずっと考えていたのだけれど、ぽつりぽつり思い浮かんだので出来事を残しておくことにする。
ひとつ
空港から彼の実家まで2時間ほど電車で揺られているときに、目の前の座席の網棚で一匹の蜘蛛がせっせと蜘蛛の巣を張っていた。
1時間ほどだろうか、ずーっと眺めながら2人で飽きもせずに巣が出来るのを眺めたこと。
ふたつ
2人で美術館に行った帰り。
木の実の殻を割ってほしかったのか、道路端で車が木の実を轢いてくれるのを待っているカラスがいた。
そのカラスがまあ鈍臭くて、木の実の位置を変えながら、30分くらいかけて車が轢いてくれたはいいものの、木の実はてんでばらばらに木っ端微塵になってしまって、当のカラスは何にもありつけなかった。
その30分間、先を急かすこともなく、一緒に隣で感想を言い合いながら過ごしてくれたこと。
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恋人とは去年の間に籍を入れる予定だった。
私の母だけがひたすらに恋人との結婚を反対していて(このご時世に親が反対するとかあるんだ…!他人事のような私の感想)、一年経っても両家顔合わせが出来ていない。
話し合いは一向に進まずに、両家顔合わせはせずに今年中には籍を入れようかと話し始めたとき、ああ、この人は待つのが得意な人なのだなと思い至った。
我慢強いところが好きな所と、いったところだろうか。
今年の12/25に籍をいれます、というフラグを立ててこの記事を終わりにすることにする。
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