1500と12日が過ぎて。
片道6時間の距離に住んでいる恋人との距離は、月日が流れ、3時間になり、0分になり、今は2時間半といったところか。
そんな恋人と重ねた歳月も1500日が過ぎた。
恋人とは今は離れて暮らしているので、どんな所が好きなの、と人から問われることが時々ある。どんな所だろうとぼんやりずっと考えていたのだけれど、ぽつりぽつり思い浮かんだので出来事を残しておくことにする。
ひとつ
空港から彼の実家まで2時間ほど電車で揺られているときに、目の前の座席の網棚で一匹の蜘蛛がせっせと蜘蛛の巣を