すみれ。

道ばたに佇む小さな幸せ。

すみれ。

道ばたに佇む小さな幸せ。

最近の記事

1500と12日が過ぎて。

片道6時間の距離に住んでいる恋人との距離は、月日が流れ、3時間になり、0分になり、今は2時間半といったところか。 そんな恋人と重ねた歳月も1500日が過ぎた。 恋人とは今は離れて暮らしているので、どんな所が好きなの、と人から問われることが時々ある。どんな所だろうとぼんやりずっと考えていたのだけれど、ぽつりぽつり思い浮かんだので出来事を残しておくことにする。 ひとつ 空港から彼の実家まで2時間ほど電車で揺られているときに、目の前の座席の網棚で一匹の蜘蛛がせっせと蜘蛛の巣を

    • やさしさについて。

      やさしさってなんだろう。 LINEにはお誕生日に風船を送ることの出来る機能があって、24本飛ばしてくれる人が多いことに疑問。 そうか、24回目だったのか。 自分よりも他人の方が私をよく知っていることがある。 一昨年の誕生日を海外で過ごし、1年で2回誕生日を迎えたときから年齢があやふや。 *** 大好きな大好きな先輩からのお誕生日メッセージに添えられた一文。 「これからも一歩ずつすみれちゃんの優しい心を育んでね。」 優しいって何だろう。 私のやさしさは弱さから

      • 愛について。

        片道6時間。海の近くに住む恋人と月に一度会うようになって半年が過ぎた。 夏は車で恋人が私の住む街へ、冬は公共交通機関で私が恋人の住む街へ。 峠に雪が積もる頃、初めて恋人の住む街へ行った。数年前まで住んでいた街のことを思い出し、懐かしくなる。海がすぐ近くにあり、山に囲まれ、寒く長い冬のある街。 海沿いをドライブしながら、ある夏の日を思い出す。 私が海を見たいというので、海のない私の街から海まで車を走らせてくれた夏の日。 ふと気づいた。 恋人の住む街はこんなにも近くに

        • カーテンを開けるとそこは。

          外は雪。 観測史上最も遅い積雪。初積雪は1日で30cm越え。 普段は日中でも電気をつけないと暗い室内でさえも、雪のおかげで明るい。 去年農作業の手伝い用にと購入した長靴がここに来て役に立つ。初めての雪おろし。 スキーウェア、つなぎ、長靴 etc. 汚しても濡らしても何をしても良いという安心感。 もう雪遊びではしゃげるような年ではない。 けれど、暖かで明るい屋内で過ごしているという絶対的な安心感の中で過ごす重く寒く長い冬の1日を、私は愛している。