あなたの詩が
たとえ詩の一文字とっても
詩は壊れない
二文字とっても壊れない
かえって印象深くなり
脳裏に残る
たとえ瞳を閉じて消してしまいたい
記憶や詩があったとしても
それは闇の中で静かに呼吸をしている
たとえ本を閉じてしまっても読みかけの詩編は
黙って化石のように沈黙している
三文字とっても
四文字とっても
残る残る
あなたの詩はいつまでも残る
不完全であればあるほど
味わい深く
意味をなさなくなったとしても
書いたたましいが印を押されたかのように
残っている
残っている
詩は川であり
詩は海である
流れあるかぎり
詩は消えない
いつかまたあなたの詩が読んでみたい