詩人のいた浜辺
ひとり
こころ打ち砕かれた
詩人のいた浜辺
やみは浜を侵食し
波は
彼を抱き締める
星屑は砂時計となり
彼の存在をはかった
ただ汀に向かう足取りは
確かで
彼の残した詩句も
あたり一面に散らばっていた
そして
詩人の去った後に残された
ことばたちが
色鮮やかな貝殻のように
浜辺に残されていた
ひとり
こころ打ち砕かれた
詩人のいた浜辺
やみは浜を侵食し
波は
彼を抱き締める
星屑は砂時計となり
彼の存在をはかった
ただ汀に向かう足取りは
確かで
彼の残した詩句も
あたり一面に散らばっていた
そして
詩人の去った後に残された
ことばたちが
色鮮やかな貝殻のように
浜辺に残されていた