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質屋にて

哀れな者が最後まで
手離そうとしないのが
プライドであり

金にかえ、日々の暮らしの足しにしようと

後生大事にそれを持ち
質屋の前を腹を空かせて右往左往しても
結局買い手がつかないからと店主から断られ

それを金にすることが出来ず
家に持ち帰り飢えに耐える

そんな時代もあったわたし