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枝先の蕾に

わたしは目的があるのに
彷徨ってしまう
それは目的のある人間のすることではない

でも確固たる目的でもないから
彷徨ってしまうのかもしれません

ある人にはわたしの歩みは
日課の散歩に見えます
陽の当たる場所を歩む

しかし
ただ打ちのめされ
彷徨しているだけの日もあります
同じ春の日にです

そんな日は
枝先の蕾にすら気づきません
蕾が花に変わっていく音を聴こえたのならいいのに…