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本棚という

知識のためだけの本はいらない
それは二度と読まれない
可能性があるからだ

つまり本棚という墓場に
安置された遺骨にしかならないのだ
埃の積もった
二度と手に触れないということは

だが何度も何度も墓場から
掘り起こされる

興味深い
本もある
安眠を許されない本も

わたしは
遺骨を抱いて眠る夜もある
こころが休まるから