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許せるなら

全部許せるなら
許してみたいさ

でもただ許すことだって
自由にならない

思念は棘のある
果物のように喉にひっかかり

胃の中でこころを引っ掻く

わたしはその痛みに
たえかねて蒼白になりながら

許したい!許したい!けど
ってこころの中で叫ぶのだ

許すのはこの痛みが去った後だ
憎しみが消えた後だ

そう思うのだが
その苦しみに悶絶している時にこそ
許さなければならないと
かみは言う