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etrange1203
水を飲むので
猫が今日は多く水を飲んだと心配になり
ネットで調べると
腎臓病の注意のA.I.の文章
不安になり調べれば調べるほど
不安な材料が提示され
どうしても安心がほしくて
さらに記事を読むと
必ず最後にこう書いてある
「早めに医者に連れていくこと」
ああ、なんと簡単でかつ無責任な殺し文句
そう言えば前に飼っていた猫は
胸水がたまり苦しそうにしていたので
医者に連れて行ったが
胸水を抜くには太い針を刺さなくてはいけないらしく
「ぼくはそういう猫が苦しむような残酷なことはしたくない」
と、治療を拒まれ体よく家に帰されたっけ
その後猫は亡くなり
また次の猫
次の猫
どれもこれも病気持ち
今日乾燥した冬
猫が水を飲むので心配になり
スマホをいじる
また何かの病気では?
親心を知ってか知らずか
猫はふざけて飛び回り
ご飯を沢山食べ
寝ている
スマホをいじるのをやめようかと思って開いたページに
「冬は乾燥するし、暖房をつけていると猫も喉が渇くと」
この一言が読みたかったのか
わたしはスマホの電源を切ると
猫を胸に乗せ
眠りにつく
重い重い猫を乗せて
船を漕ぎ出す
春が近づいたり遠退いたりする寒波の夜