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靴を

どこでどう履き間違えたかは知らないが
わたしは
傲慢
という靴を履いていた

元を正せば
それが過ちの道を歩く靴だったことに
気づく

思えばわたしの家の下駄箱にある靴の数々は
履き古した汚れた傲慢さの靴でもあったのだ

新しい謙虚さという靴もあったはずなのに
つい履きなれたものを履いてしまう

いくら今朝、急いでいたとしても
履き間違えたことに
違いはないし

その責めを負うのもわたしなのだ