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おねがいを

かみさまに
一人分だけのおねがいをしよう
沢山あるとかみさまだって
きっと忘れてしまうから

それにその一人分のおねがいだって
成長する度にかたちを変えてしまう

おもちゃがほしい願いから

パイロットになりたいという願い

愛するひとが欲しいという願い

そして
きっとかみさまの耳には
何も届いていなかったと
やっと気づいて

詩だけ書くようになったこと

おねがい
かみさま

おねがい
また詩を書かせて

それがいまの
わたし一人分のおねがい