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夜逃げ

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良くも悪くも波乱万丈な人生を生き抜く礎になっています。
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記事一覧

偽高級ブランドショップに訪れる珍客

珍客シリーズはマガジンでいつか纏めますが、まずは記念すべき一人目のお話です。 ショーケー…

Smoke
4年前
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夜逃げ民の労働環境とペリカ(モラトリアム期間6)

偽ブランドショップでの私の労働環境を書き連ねてみる。 学生時代からバイトもしたことのない…

Smoke
4年前
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夜逃げ 人の情けに触れる(モラトリアム期間5)

開店前日に店の看板が届いた 「PORTA ROSSA」イタリア語で意味は赤い扉、お客様の生き血を吸…

Smoke
4年前
15

夜逃げ中の新規出店(モラトリアム期間4)

父の仕事の仲間と私一人で会うように指示を受けた場所は、某駅の駅ビルの中にあるテナントの一…

Smoke
4年前
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夜逃げに至る失態(モラトリアム期間3)

ブランド品の卸小売業者の我が家がお客様へ直営店で買うよりは少しだけ安く販売して節約に喜ん…

Smoke
4年前
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夜逃げ中のミッション(モラトリアム期間2)

夜逃げ10日目ぐらいだろうか、父に仕事を手伝えと人生で初めて言われた。これには不謹慎だが胸…

Smoke
4年前
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いきなり夜逃げ(モラトリアム期間1)

バブル崩壊と騒がれたのも久しく感じるぐらいに家業は安泰に思っていた。 小売の出店舗数もむしろ増えてるぐらいだったからだ。 完全に無警戒だった。 浪人生活で夏休み期間だけは予備校に行こうか悩んでいた時期だったと思う。 突然父が「今から3日間ホテルに暮らす、準備しなさい」 私は旅行かと意気込んだ、こういうことは過去あったからだ。この前は伊豆だったし、その前は江ノ島だったな。今度はどこだろう、楽しみにしたいから聞くのはやめよう。 母の顔は険しい、きっと希望の場所が却下されたのだ