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【タニウエルコメ】田植え

SMOコーディネーターの宮本です。

初めに、南小国町の農業の視点からみた概要です。

南小国町は熊本県と大分県との県境に位置し、標高430mから945mと起伏の激しい地形です。筑後川の源流として山間部を大小7つの川が流れており、総面積の85%を山林原野が占めています。水と緑に恵まれた農村です。

南小国町の魅力は沢山ありますが、山間部であることから小規模農家が多く、それぞれに趣向を凝らしたこだわりの農法や品種を手掛けられるのはこの町ならではの魅力です。
また、山間部の雪解け水は米作りに必要な水量をもたらすだけでなく、多くのミネラルを含んでおり、水田を豊かに潤します。
南小国町で最も生産されているのは、「あきげしき」という品種です。

お米ができるまで
種まき→育苗→井出さらい→田おこし・しろかき→除草作業→田植え→稲刈り

本日は、田植え作業のお話です。

田植え

今回は田植え作業工程の【芽植・補植】をおこないます!
芽植・補植とは、機械では植えることのできない部分に手作業で苗を植えることです。

SMO南小国のみなさんに声をかけ、田植え体験と題してお手伝いしていただきました。人数がいればいるほど田植えははかどりますね。昔はもっと広い田んぼを全部手作業で行っていたので、想像するだけで腰が爆発しそうです……。

このように、機械では植えられない部分を手作業で植えました。植えられていない
部分は少しに見えますが、人力でやるとあっという間に1時間が経ちましたw


Before


After


――― 米豆知識 ―――
「米」を分解すると「八十八」になります。
どうしてこの数字が隠されているのかといいますと、「田植えをしてからお米を収穫するまでに88の作業をしなければならないから」と言われています。気の遠くなるような数字ですね。こうして私たちの食卓には農家さんの88の努力の結晶が、そうとも見せずに毎日ホカホカ美味しい湯気を立てながら顔を出しているのです。

そうこうしているうちに田植えも無事に終わり、田植え体験も満足してもらえてよかったです。

秋に黄金に輝く稲刈りが楽しみですね♪ お疲れ様でした。

番外編

南小国町の田んぼの住人たちをご紹介します。

合鴨農法って、網を張って合鴨を飼ってお米を栽培する農家さんがよくいますが、
ここの田んぼは野生のカモが住み着いて暮らしていました。足で田んぼをかき回して除草作業もしてくれるし、貝などの成長を邪魔する生き物を食べてくれるので
大助かりです。
アブラハヤ。川の上流部の冷たい水を好んでおり、水が綺麗で流れが穏やかな場所を好むのが特徴。田んぼに迷い込んでいたけど、あまりの住み心地の良さに定住?
移住系魚。
田んぼといえばオタマジャクシ。

農薬を使わずに栽培されているので、たくさんの生き物の住処になっていました。生物の多様性を感じましたね。今の時期に南小国町の田んぼで耳を澄ませると、色んな声が聞こえます。是非皆さんもお試しください。

4000人以下の小さな町の大きな魅力。


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