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キックスタートキャンプ2024、終了!【2025年度着任の地域おこし協力隊の合同選考会】

南⼩国町では、総務省が進める地域おこし協⼒隊の制度を活⽤し、「起業家のように」時間と場所にしばられることなく、⽬標(ミッション)達成に向けて南⼩国町で最⼤3年間活動していただく「起業型地域おこし協⼒隊」という南⼩国町独⾃の制度設計を⾏っています。

今回は、令和7年度の着任に向けた合同選考会(キックスタートキャンプ)の様子をお届けします。


キックスタートキャンプとは

令和7年度から着任される方々に向けた合同選考会を、「キックスタートキャンプ」と題して実施しました。
今回の合同選考会等を経て正式に地域おこし協力隊となる方は、南小国町で新規事業や事業拡大・承継を考えている地域パートナー(事業者)とともにその事業に取り組みます。

今回募集されたのは4事業者さん。
各プロジェクトの詳細等については、以前の募集記事をご覧ください。

というわけで、今回の2泊3日の選考会を振り返っていきます。

1日目:フィールドワーク

最初は、参加者全員で総合物産館きよらカァサに集まって自己紹介。
各地から参加してくださっていて、応募の動機もそれぞれ。

最初は皆さん緊張されていました。
今回の主旨について、部長から改めて説明。

自己紹介や説明も終わったところで、町を知るためにフィールドワークへ赴きます。
南小国町は、温泉地としても知られる地域です。その中の黒川温泉では、「入湯手形」を作ることにより、町の大半を占める山林の間伐材への付加価値を生み出してきました。
今回は、その入湯手形を作っている工房へと伺います。

地域おこし協力隊の卒業生でもある當房こず枝さん。
テガタワーカーズとして、入湯手形の技術継承やコミュニティづくりにも取り組まれています。
黒川温泉で使われている入湯手形。
入湯手形が出来上がるまでの工程が紹介された資料。
単なる輪切りというわけではなく、実に奥深い世界。

工房での説明を受けた後は、実際に森へと足を踏み入れます。

整備された林道を上がっていきます。
片道20~30分ほど。
なだらかな傾斜の道です。

道中で、森や木に関連する事柄の説明を入れてくださったり、「杉」と「檜」の違いについてのクイズもあったりと、参加者の方にとっても新たな発見が多々あったようです。

道中でのクイズ。
杉と檜、どちらがどちらか分かりますか?
何となく見ていた「森」も、見方を知るだけでまるで違うものに見えてきます。
間伐をして整備している区域も見学させてもらいました。

手形づくりの川上である森を見たあとは、川中である工房も見ていきます。

こちらが工房。
ここでは、手形となる間伐材を乾燥させるため、温度・湿度管理などをされているそう。
手形職人の河津良隆さんがまさに手形づくりの最中でした。
手形が出来上がる過程の木も触らせてもらいました。

様々な工程を経て完成する入湯手形。
今回は、その手形にレーザーで好きなデザインを焼き付ける、というワークショップもありました。

絵や文字を思い思いに書かれています。
全員の下書きがこちら。
この機械で絵が焼きあがるんだとか…。
最後に集合写真。
當房さん、ありがとうございました。

2日目:事業者見学・メンタリング

2日目は、各事業者さんのところで現場体験やヒアリング。
どのような想いで今回の新規事業や事業拡大を考えているのか、協力隊として入ってもらうとしたら誰とどこでどんな風に働くのか。お互いに具体的なイメージを掴んでいく時間です。

今回は、募集案件の中でも黒川温泉にある「お宿のし湯旅館ふじ屋inn Noshiyu」を運営されている有限会社富士屋さんを例に取り上げさせていただきます。

まずは、今回の新規事業の発起人でもある穴井さんからお話を伺いました。
黒川温泉に初めて来たという方もいるので、「地域を見る」ということで散策します。
黒川温泉のメインストリートでもある川端通り。
「旅館ふじ屋」を背景に、黒川温泉について紹介する穴井さん。
「ふじ屋」さんの正面まで回ってきました。

旅館に到着してからは、一緒にお弁当をいただきながら、現場のことや想い、これまでの取り組みなど、ざっくばらんにお話をしていきます。

参加者の皆さんは、一緒にお弁当をいただきながら、支配人の田原さん・接客リーダーの吉村さんからお話を伺います。

各事業者さんのところで現場見学・ヒアリングを終えて、また全員で集まって先程の内容を踏まえて考えてもらう時間です。
そして、メンターとのメンタリングによって、さらに精度の高いものに仕上げていきます。

どんな観点で考えてもらい、発表してもらうかという説明も改めて行います。
メンターのお一人である高橋大就さんからもお話。

3日目:発表会

そして迎えた最終日。
参加者の皆さんから、2日間の内容を踏まえてどのような事業内容を考えているのかを発表してもらいました。

それぞれの想いが込められたプレゼンでした。

参加者の皆さん、3日間お疲れ様でした。
また、今回ご協力いただいた関係各位の皆様もありがとうございました。

今回のご縁が、南小国町や事業者さん、参加者の皆さんにとってもより良いものになれば幸いです。

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