数少ない電話相手
今回は子どもたちではなく自分の話を。
かれこれ7、8年ほど前からずーっと仲良しの年下の友達。
アルバイト先で一緒になり、当時彼女はまだ20歳で現役大学生だったのに、気づけば先週27歳を迎えたとか。
SNSで気になる内容を見たので、久しぶりに電話し、長々と1時間ほど話した。
色々あっていま入院中とのことだったが、あと2日ほどで退院できる様でひと安心。
そして、彼女はいつだって衝撃仰天ニュースを用意してくれている。
今回の大発表はこれ。
「近いうちに結婚する」
彼女は、妹と同じわたしの4歳下。
そんなことを感じさせないほどわたしに対等で、それでいて今でも礼儀を忘れていない。
お互いアルバイト先を辞めてからも、縁あって同じ仕事をしていた時期もあり、知り合ってからの時間をほぼ共有し合っている。
この7年、彼女は目まぐるしい時間を過ごしていた。
聞いているだけで気が滅入る事件が、彼女の人生には慌ただしく起こり続け、その全てに正面からぶつかるあまり、心身ともに疲弊していた時間が長かっただろう。
彼女はとても強かった。
小さな身体でその一つひとつを乗り越え、そしていま「結婚」という大きな一歩を踏み出そうとしている。
よかった、本当によかった。
自分のことのように心から嬉しい。
「0か100やから!」が口癖で、
心配性で、他人思いで、家族が大好きで、
曲がったことが大嫌いで、よく喋りよく笑う。
たくましく生きる彼女が、誰かと寄り添い、共に歩んでいく決意をしたことに、時の流れと成長をしみじみ感じた。
本当に大人になったね。
この先もきっと彼女と共有する時間は続いていくだろう。
それぞれを取り巻く環境は変わり続けるが、出会った頃と何も変わらず、彼女はいつも喋り倒し、わたしはうんうんと聞いている、そんな関係性がいつまでも続いていく気がする。