わたしの謎は、わたしがわからないということ
スピリチュアルとは、幽霊や怨霊の話でも
占いやチャネリングの話でもない
極めて現実的な ひとの肉体と感情を作り上げる
エネルギー、魂、無意識のことだ
右脳にいるもうひとりのわたし
呪術的のスピリチュアルではなく
心理学的による無意識の領域のことで
パーソナリティを表すものを従来のビッグ5から
著者が8つに分類していて、「自分が何者か?」
という疑問を理解する本だ。
意識と無意識は心理学以外でもよく話題になる
整体を仕事にしている私がよく話すのが
無意識でやっていること
つまり
クセ
立ち、座り、歩くなどは、厳密に学習し
鍛錬して育った人はそう多くないだろう
ほとんどの人は、幼い頃周りの大人の真似をして
学習してきたことを習慣化し
無意識で行っている のが、クセだ
足を組んで座っているのが常ならば
どこかの時点でその座り方がかっこいいとか
クールとか思ってやりだしたに違いない(笑)
私の昔がそうだった。
その結果、30代で脊柱管狭窄症と言われ
月経痛は10代からひどく本当に苦労した。
だがこのクセと思われている行動は
著者でいうパーソナリティーの掛け合わせで
選択していることだと思われる
プロファイルを形成するパーソナリティは
「右脳にいてるもう一人の私」は、無意識も関係する
交感神経と副交感神経のバランスは、
実は感情と大きく関係し
脳はその刺激を外部からなのか、
カラダの内部からなのかは理解できず
見分けられないということも 新しい発見だった
①明るい人かくらい人か
つまり外向的か内向的かということだが
外向的と言われるひとは、
刺激に対して鈍感で覚醒度を上げようとして
強い刺激を求める
激辛ものが好きな人は、
外向的と言えるのだろう
「外向的な人が成功する」というのは
サバイバルバイアスと言い切っている
確かに外向的な人は、注目を集めることが
喜びでもあり、高評価を得たことや
高い実績を高らかに披露するので、
「すごいな~」と私はいつも思っていたのだが
この本を読んでよ~く見てみると
内向的な人は、強い刺激やリスクを避け
コツコツと進まれているので
目立つことはほとんどない
でも「そういえば最近あの人見かけない」
と思うのが前者の方で
後者の方は、目が合うとにっこりとほほ笑み
個人的にお話すると
コツコツ積み上げられている成果は
とても大きなものになっている。
職業の向き不向きもあるので、
絶対だということは、これだけでは話せない
そして、快、不快の感覚とも関係
ドーパミン(報酬系ホルモン)や
オキシトシン(オキシトシン)
の量によって、その行動もかわり
その量は、個人個人によって違うということ
プロファイリングする一つの要素になる
②精神的に安定してる?
楽観的、悲観的と表されているこの項目は
違う言い方をすると
エゴイスト、利他主義者 ともいえる。
これらは、
脳科学の分野で詳しく説明されている
腹側被蓋野といわれる脳の部位では
報酬系のドーパミンが分泌される
だが、しばらくすると欲望回路の
脳はもっと多くの報酬を得ようとしていく
全く満足保証などないのだ
愛は4年で終わり
依存症は治らない
動物の中で予測するという脳の働きが
できるのは人間だけで
それが期待を生み 依存へとつながり
反省が後悔となり、うつにつながる
どちらかが言い訳ではない、
何事も中庸がいいに決まっている。
本の中で欧米で「幻覚剤」を使った療法が
あると紹介されていた。
LSDやサイロシビンなどの幻覚剤を終末期患者の
不安をやわらげたり、うつ病や依存症の治療薬として
注目されているとのこと。
ストレスの多い現代社会の私たちは
自律神経の副交感神経優位にすることを推奨されるが
神経伝達物質のアセルコリン
迷走神経
への影響を持っている。
副交感神経優位になることはリラックス効果
なのだが、過剰になると、
アレルギー反応が起こりやすく、老化を促進したりし
極端にいえば、失神する
交感神経は古いシステムで、「逃走か闘争」
というスイッチを入れると教わったが
副交感神経が作り出す迷走神経という新しいシステムが
「シャットダウン」 という反応を抑制して
社会的な交流ができるようになった
旧石器時代 神経症傾向という「恐怖の報酬」の
おかげで生き延びてきたとある
確かにそうだろうな、いつどんな動物に
襲われるかもしれない、地震などの天災への
無力感は今も変わらないが、
旧石器時代の比ではないだろう
その神経質に用心していたシステムが
現在は持て余している状態で、
神経症が増えているとも
元々脳の仕様は「楽観主義」よりなので
みんなが神経症になる訳ではないが、
小さなことに目くじら立てるのは
こんなことが原因で
懐が小さいわけではないかもしれない
③仲間外れにしてない?されてない?
同調性として表されているこの項目
個性的なのか集団主義なのかというところ
米国は個性が大事だという印象で
日本は集団主義という印象
民族の違いはその土地や国の社会性の
違いとで表されるもの
アイデンティティと言われるが
自分らしいとは何だろうか?
最初にあった「右脳にいるもう一人の私」は
遺伝も含めた内なる自分の事なのだが
ここで言ってる同調性は、
社会というコミュニティー内での自分のことだ
「社会的な私」
「個人的な私」
は本音と建て前見たいに話されることと認識した
昭和な大阪生まれ、大阪育ちの私にとって
「社会的な私」と「個人的な私」は
ほぼ「社会的な私」に「個人的な私」を
あわせるカタチで育ってきた
「女の子はそんなことしない」
「あんただけそんなことしたら、笑われる」
「先生のいう事はちゃんとききなさい」
「親にたてつくのは悪い子」
「近所の人にはちゃんと挨拶しなさい」
住んでいた小さな社会での集団から
目立たないように生きることが正しいことだった。
後の項で出てくるが、育つ環境が
やはりパーソナリティー形成に大きな影響が
あると思う
脳科学的なことは、遺伝だとしても
この同調性などは、ひとりで生きれない人間にとって
その環境にどう馴染むかの話なのだ
そして、何か共通しているものを持っている
(同郷だとか、趣味が同じとか)と
信頼度をあげその人に同調して
仲間にしてもらうということだ
ナチスからユダヤ人をかくまった人の
エピソードは、
極端に同調性が低い人で
孤高で正義の人
だとこの項の終わりにあった。
④共感の反対は冷淡
同調に似て非なるもの共感
相手に対して共感できるか冷淡か
女性はオキシトシンの量が多いというのも
関係して共感力が高い
だからと言って、男性が共感力が低い訳でもない
男女の共感力は、反応するところが、
ホルモンの違いで異なるから、相容れない
男は女を邪魔くさいと感じ
女は男を鈍感だと感じる
ちょっと面白いところだ。
共感とは相手あっての話なので、
独りぼっちでは関係ないものだろう
ホルモンの関係もあるのだが、
やはり、自分も経験したことには、共感しやすい
大きな怪我をして落ち込んでいる人に
大きな怪我をした経験がある人は、
その痛みや辛さを共感でき寄り添える。
私は、女性施術家にファムバランスセラピー
(女性ホルモンケアの施術)をお伝えしているのも
この共感というところに着目しているからだ
同じ女性としての経験があるからこそ
お客さんは安心して、施術者を信頼するからだ
ここの共感力はコミュ力との関係が
マトリックス指標で書いてあるのだが
何ともわかりやすい
⑤アリとキリギリス
堅実性と表されているこの項目
つまりは自制心の話だ
「今ここ」のキリギリスと
「いつか あそこ」のアリの暮らし
どちらがいいかのことで、良い悪いではない
だが、これも極端になると問題になる
ギャンブルにどっぷりハマって、借金を重ねる
目先の報酬をガマンできないでおこることで
前頭葉にある欲望を抑えるブレーキが
壊れることでおこる
一旦味わった報酬を忘れられなくなる
アルコール、ドラッグ、ニコチン
重なって依存症になることが多い
サバイバル戦略とも言ってる堅実性は
予想する時間を信頼できるか、
辛抱強く待てるかどうかのスコアになる
つまり意志力が必要であり、
ストレスに対しての耐久性ともいえる
だが、この意志力は筋力と同じで消耗し
努力すると寿命が縮む
私の考えだが、一生に使うエネルギー量は
決まっていて、自制心のために
大きなエネルギーを使ってしまうと
エネルギー残量が極端に減ってしまう
という事なんじゃないだろうか
細く長く生きることがいいことか
太く短く生きることがいいことか
選択するのも自分だということか
⑥経験への開放性
面白いことが書いてあった
女は男より当たしい経験を好み、冒険的だということ
チンパンジーやボノボも メスが他の群れに
うつっていくことがあるそうで、
経験の開放性は女性の方が高いのかもしれない。
そうは言っても
これはちょっと最初理解しづらかったのだが
つまりはイマジネーションのことだ
リベラル 知能と経験への開放性が高いこと
真逆は
保守 知能と経験への開放性が低い
と表されている
妄想した世界を現実にしたいと
仕事をいきなりやめて起業するというのが
この経験への開放性が高いということ
アーティストに多いと感じるのは、
きっとこのエネルギーは、
大きなクリエイティブな作業に注がれていくから
でも日本人は世界の中でもこのハイパーサイミックの
割合が低いのに、自殺率が高い
狭い土地で人口が過密、ムラ社会では「和」を乱すひとは
嫌われ排除されるから、自制し自己家畜化したようである
⑦知能 ⑧外見
半分は遺伝で決まっているこのパーソナリティは
何が目的かというと
結局生き残るためであり
自分の子孫を残すという生物学的な理由だ
外見で人を選ぶなとは言うけれど、
遺伝子的には、モテる要素の遺伝子を持つことで
未来に子孫が残る可能性が高くなる
鳥や魚など、選ばれるためにオスは
色やカタチが目立つようになっていたりする
きっとこのあたりは遺伝子のプログラムだ
最近男性も美容整形に通い
化粧をするのもこうした、
右脳からのメッセージからかもしれない
アイデンティティを形成する
この8つの要素の50%は遺伝だ
知能については年齢と共に遺伝率は
上がるそうで、
思春期を過ぎると70%を超える
音楽やスポーツの能力も遺伝率は80%
つまりカエルの子はカエル(いやオタマジャクシだ)
急にコモドドラゴンになったりしないということだ
高校の同級生に父が東大、母が京大
という子がいてたのだが、
授業中も良く寝てたし、クラブもして
よく遊びにも出かけていた。
なのに、試験はいつも80、90点で
いつ勉強したん?
と聞いても
「ちょっと寝ずに授業きいてたから」
だけ?
っと思ったけど、実際、本当のようで
自頭がいいのは、やっぱり親からの遺伝なんだと
頭のいい子どもは 頭のいい親からでないと
だめなんだなって
私も普通なんで、うちの子たちも普通
そして、孫たちもまあ、普通です(笑)
成功するパーソナリティーは
高い知能+たいかい堅実性+精神的安定性
とあるが、
こんな簡単に手に入ることはない
だって遺伝が50%だし
知能は70%以上が遺伝なのだから、
残りは、行動環境 が支配する
つまり住むところを変えることで
パーソナリティに変化が起こる
自分らしくとは何なのか
それはやはりどう生きたいのかだ
自分のパーソナリティを知ることで
高い能力を活かしたことをするのが
一番ストレスも少なく
笑顔とLOVEに生きていけるのじゃないかな
めちゃくちゃ長くなってしまったけど
最後まで読んでくれた人
めちゃくちゃありがとう