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除去開始 ③ やれそうだ、迷わず進もう!

今日は、除去後症状がどうなったか、また「食べられない」葛藤への対処法について書きたいと思います。


1.3か月で症状は沈静化

除去を始めて3か月後、症状はかなり沈静化しました。

  • 腹痛・下痢ほぼなし、腹部膨満感はあり

  • 呼吸苦(SpO2 95%以下)は月平均4-5回に減少。月経前後、風邪をひいた時、キッチンでコンロ・オーブン料理中などに起こった。夜も仰向けにフラットにして眠れるようになった。

  • 頻脈・血圧低下・めまい・動悸もなし

  • 血管性浮腫はかなり残存

    • 舌から腸までのどこかが常に腫れていた。飲み込みにくい、むせる、声がれも継続。腫れた舌が歯に当たり、舌の脇が口内炎で痛かった。

    • 手の腫れも継続、指輪や時計は、1日以上続けてつけていられなかった。PCを打ったり、字を書いたり、細かい作業がしにくかった。

    • 目の腫れも、1か月に1-2回出没。左頬は常に感覚が鈍かった。

    • 足の指もほぼ毎日腫れた。靴にあたると痛いので、ワンサイズ大きめのハイキングシューズで外出していた。

2. 喘息・食物日誌

事例を見て頂けると分かりやすいかと思い、見にくいと思いますが私の喘息日誌を添付しました。

初診時に、医師からこのノートとピークフローメーターを頂きました。呼吸苦をSpO2でしか伝えられなかったのが、このノートで管理することで、呼吸苦がどんな時に起こるのか、食物・浮腫との関係も見える化されて、本当に良かったと思っています。エクセルやスマホでつけるより、アナログの手帳方式のよさを感じました(最初はちょっと面倒でしたけど)。

a. 食物除去前、喘息薬開始後3週間

アレルギー検査結果待ち、喘息薬は初診時に既に頂いて開始済み。週5日胸苦しい日があり、週3日下痢・腹痛、ほぼ毎日喉・舌は腫れていました。

最初は原因を特定できず混乱。疑わしい食物はリストしておいて、体調が良い時に再度テストした。女性ホルモンの影響か、月経直前直後に腫れ・呼吸苦が悪化。 
アジでかゆみ2回目発生。チーズパンを食べた後、ピークフロー低下・腹痛・ガス。チーズは数か月後にも2回テストして症状が出たので、原因物質が特定できないが除去。

b. 食物除去開始後2週間、喘息薬開始後5週間

9/29にアニサキスアレルギーの診断が出た後、除去を開始。息苦しさは減少。摂取カロリーが低下していることに気づいた。何が安全な食物か試行錯誤継続。

c. 食物除去開始後4週間、喘息薬開始後7週間

呼吸は安定し、毎日運動ができている(以前は5分歩いて息切れしていた)
腫れは残っている。食べる量を増やし、摂取カロリーも上がった。食材は引き続き、慎重にテスト。以前のように何が原因なのか全く分からない状況ではなくなっている。

台所でコンロ・オーブンの前で調理すると、よく胸苦しくなり隣の部屋に行って座り込んでいた。最近、ネットで煮炊きの煙も原因になることを知って今は回避。

3.「食べられない」葛藤への対処法


さて、症状が落ち着いて余裕が出できたら、「食べられない」という不満や葛藤が沸いてきました。ここからは、食べられない葛藤にどう立ち向かったか、私の対処法を書きます。

a. 「見ざる」高速スルー戦略 

  • スーパーで食べられない食品群エリアには行かない、早歩きで高速スルー

  • 食事時に飲食店エリア・においがする場所に行かない。突然出てきたら、高速スルー 

  • テレビで食事・旅行番組は見ない(ネットフリックスに変えた)

  • 視覚・嗅覚からの刺激を遮る戦略です

b. 「早めに食べる、いつでも食べられる」戦略

  • 食事時間を30分早め、胃を食物で満たし、空腹を感じなくする

  • 外出時には、食べられる物をいつも携帯(例 果物、塩むすび、パン)。食べられる物がコンビニ等で売ってないことも多いので。

  • 家の冷蔵庫には、多めに作り置きをしておく (空腹時に、調理するのが面倒、食べられる物がないとならないよう)

  • 血糖値が低下すると、摂食中枢が活性化され食欲が増加するそうなので、早めに食べて、食欲を必要以上に上げない戦略です

c.「自分で作るよ」反骨精神戦略

  • 「外食できない」「食べられる物が売ってない」と悲嘆にくれるのはやめ、「自分で作るよ」と気持ちを切り替えた

  • 手間はかかるが、失敗したりおいしくできたりと、結構楽しい

  • 例えば、私は市販の食パンで腹痛・下痢・かゆみが起こるので、週1回自分でパンを焼いています(原材料は小麦粉、塩、砂糖、天然酵母、水のみ)。手作りパンだと症状も全く出ないし、家族にも好評です(小麦・グルテンアレルギーの方、ごめんなさい。私の分まで、魚介、鶏、豚食べて下さい!)

  • 「食べられない」ではなく、「食べられるけど工夫や置き換えが必要」と認知を変え、新しい食生活への適応を促す戦略です

1週間分焼いて冷凍、外出時の携帯食としても活用。黄色のパンも卵は不使用、キタノカオリ(黄色味のある国産小麦粉)使用。

4. 食物アレルギーの診断を受けたばかりの方へ


私の場合も、3か月位で、症状も新しい食生活も落ち着きました。

もっと早い場合、時間がかかる場合もあると思いますが、きちんと除去すれば、必ず症状は良くなるし、食生活も少しづつ慣れてきます。 

諦めずに頑張って下さいね。ファイト♡

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