キャリコン 4 嬉しい事
今回は、私が面談で出会った最高の体験をお話しさせていただきます。
その方は、面談に来られるまで自分が何に問題を抱え、何が嫌でこんな心
が苦しくなっているかわからなくなってしまった方でした。
とにかく理由はわからないのだが、異常に疲れたり、やる気が起こらず無気力な
時間が多くて本当に困っていると言う事でした。
社会的には、人が羨むような収入や地位を確立されているのに、心の
平穏が保てない方で、面談中も私の揚げ足を取ったり、評価したり、よくマーキング
行動をする方でした。
そんな一面がある割には、権威や社会的地位の高いものは盲目的に信じて
いたり、目上の方にはまるで軍隊のようにYesマンになるような弱さ、脆さも
ある方でした。
面談を通じて繰り返し、相手の本音を聞き出そうとしても話をはぐらかしたり
無理に作った笑い話にしたり、心の防御反応も高く、彼の求める目標までは、
一緒に到達無し得ないのではないかと、私も半ば諦めかけていました。
そんな彼が、面談の中で初めて本音を話していただけた瞬間がありました。
それは、彼が幼少期母親との関係の中で、客観的には大した事では無いのですが、
当時の彼にとっては本当に重要な事件があり、自分は無価値な人間だと思うに
足りる心理として心に刻まれたようでした。
きっかけは、私の家族に関しての自己開示だったのですが、結果彼は1時間も
肩を震わせ泣きながら、そのエピソードを話してくださいました。
そこから、少しずつ変化があり、そに彼も父親になったと連絡がありました。
あの日の涙へのジョークと、いかに子供を育てていいのかの葛藤を素直に伝えてくれ
私への感謝をつずってくれていました。
私は大した事をしたわけでは無いのですが、彼が変わった事でもしかしたら
彼の子供人生やそれに関わる人に、良い変化をもたらす事が出来たのでは
ないかなと思っております。
急がば回れ、以外と自分の過去に、自分の未来を変えるきっかけは眠っている
のかもしれません。