うつ病でも楽しんでいい
うつ病でも楽しんでいい。楽しいと思えることができれば、それは治療に繋がる。楽しむことに申し訳なさを感じることはないよ、って先生が言ってた。
年末年始が近付いてくると、体調がとても悪くなり、家から離れたくなる。毎年同じことを先生に話していて、今年も同じことを話した。
入院は、費用がかかるし自由に制限がかかる。実家で療養は可能だけど、家族でも気を使うし心配かけるのもアレだから気が進まない。一昨年はビジネスホテルで過ごしたけど、安定はしなかった。結局、鬱々しながら自宅でやり過ごすしかないのか。
『コンビニもない田舎の民宿で過ごすとかどう?』
考えもしなかった提案だったけど、素敵だと思った。自然の中で、時間の流れはゆっくりで、のんびりお散歩したくなるような場所。民宿のご飯が美味しいといい。
コンビニもない、と言ったのは、ダイエットのために、お菓子とか買えない方がいいと思ったんだろう。
想像するだけで楽しい。行きたい場所が具体的に浮かぶ。コンビニあるし、田舎ではないけど、山も海も近い。旅行は楽しい。楽しいことをしたい。そうして寛解に向かいたい。
だけど私には、時間はあっても、自由に使えるお金がない。
先生がこんなこと言ってて、私もそうしたいと夫に話してみたけど却下。現実的ではない話で、治療や療養とは思ってもらえない。場所が実家なら、療養として捉えてくれるんだろうと思う。
無理もない。何をするにもお金が必要なのだ。そういうことだと、今は諦める。
仕方なくでも嫌々でも、家事したり買い物に行けてたら、それはもう大丈夫に見えるんだろうな。
『大丈夫じゃないんですよーーー!』
少しずつでも貯金しなくては。何をするにも、あって邪魔にはならない。あと体力気力の貯金もだな。