(歯磨きの?)「正しいやり方」の効能
昨年11月からとある歯科医院に通っています。
かつて神経を抜いた歯があったのですが、その処置が甘かったようで、別の根管治療専門の歯科医院で治療しました。
その治療によって改善は見られていたのですが、微妙な違和感が残っていたので、サードオピニオン的に診てもらおうと思ったのがきっかけでした。
信頼する人からの紹介で訪れたのですが、そこはいい意味でオタク的な歯科医でした。
最初にいろいろと噛み合わせや矯正も視野に入れた検査をしてもらったのですが、そのときガツンと怒られました。
「歯磨きのしかたがなってない!全然ダメ!」と。
「こんなに叱られたことって大人になってからあったかな?」というくらいの勢いでちょっと驚きました。
「治療だ何だの前に、まずは歯磨きをきちんとして歯茎の状態を良くしないと始まらない」とのお達しがあり、正しい歯磨きの仕方を教わりました。
正しい歯磨きの仕方。
簡単に言うと、歯を一本一本立体的に捉えて、
奥歯以外は右側面と左側面に分けて、歯ブラシを各側面に垂直に当てて磨きます。
奥歯は右側面と真ん中、そして左側面と三面に分けて、同じ様に各側面にブラシを垂直に当てて磨きます。
これを表面と裏面、そして奥歯については臼歯状のエリアも磨きます。
その際に、ライトの付いた拡大鏡を使って歯を一本一本見ながら磨いていきます。
そして、「リビングで磨きなさい。」ときつく言われました。落ち着いてゆっくり丁寧に磨けるからだと理解しています。
最初はちょっと大袈裟に感じたし、半信半疑で始めたのですが、数日で変化を感じました。
一週間もすると明らかに歯ぐきが締まってきてビックリしました。
締まった歯ぐきが戻ってきて初めて、緩んでいたことに気づいたのでした。
そして当初感じていた歯の違和感もずいぶん和らぎました。
「えっ、こんな基本的なこと??」と驚きました。
ここ数年、ストレッチや骨盤、肩甲骨周りを整える体操をやっていても感じたことですが、身体は適切にケアすると思ってるより簡単に変化するものです。
また、そもそもいい状態にならないと、おかしな状態になっていること、歪んでいることがわからない。
ある種のジレンマですね。
これは心理状態でも同様で、未解決のわだかまりやコンプレックス、インナーチャイルド、トラウマが影響していても、慣れっこになってるとそのことに気づけない。
ちょっとした違和感をキャッチできたらいいのですが、大抵は大事(おおごと)になってから対処するのでリカバーが大変です。大病するまで放ったらかしにしてしまうのと似ています。
ともかく、正しい歯磨きを習ってから2ヶ月近くが経ちますが、口腔内がずいぶんいい状態に整ってきました。
今回の変化のきっかけについては、正しいやり方を教えてもらったことが全てでした。
正しいやり方を教わって、素直にやったら、いい結果が出たので自然と続けるようになった。これを教わらなかったら、80歳のときの歯の本数はずいぶん変わってたことでしょう。
何ごともそうかもしれませんが、正しいやり方を知っているのと知らないのでは雲泥の差が出るということをあらためて感じた出来ごとでした。
何ごとにも正しいやり方というものがあるでしょう。
それを見極める感性は一生磨き続けようと思ったのでした。
そしてできるだけ正しい(合目的的な、効果的な)やり方を採用して、自身の内面も外面も整えていこうと思います。