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自立心を養う子育ての方法

「我が子はちゃんと自立できるのだろうか…。」
と、10代のお子さんを持つ方は一度でも頭をよぎったことがあるのではないですか。何度言っても部屋を片付けられないとか、自分で朝起きることができないとか、日常のそうした行動を目にすると不安になることもありますよね。

あるいは、「うちの子はいつ家を出て親離れするのだろう。」
と、20代30代のお子さんを抱えて、焦っている方もいるかもしれません。経済的な自立はしているように見えるが、実家で暮らすことによってどうも親に甘えているような気がする。こんなんでいいの?と思うことはあるのではないですか? 

さて、今回はかわいい我が子の自立について、親ができることを考えていきましょう!。

≪そもそも、自立って何?≫
辞書的に言うと、「子どもが成長して親の保護なしに自分の力で行動できるようになること」です。最近は、高校卒業と同時に就職することはなかなか難しいという社会になってきていますよね。

そのため、多くの子たちは専門学校や大学に進むことになります。これを機に一人暮らしをする子もいますが、アルバイトをしながら勉強をするには経済的に辛い社会でもあります。

当然、親が仕送りをしなければならない状況も多いでしょう。あるいは、交通機関の発達によって少し遠くても実家から通うなんてことも増えてきていますよね。大学を卒業してもすぐに就職先が見つからず、経済的自立ができない例もあります。


こうした時代の変化から見ても、自立の時期があいまいになっていたり、親元にいた方が良い状況が増えてきています。こうして最近は、親元を離れない子どもが増えたり、あるいはうまく自立できずにひきこもってしまったりする例が増えているているのです。

≪自立できないとヤバイ?≫

自立できないとどんなことに困るのでしょう。加齢によってどんどん衰えていく体で、経済的負担を担い続けるのは我が子と言ってもなかなか辛いことです。

また、精神的な自立ができていない子どもだともっと厄介なことになります。では、精神的な自立ができてない子どもってどんな子どもでしょう?

・自分で自分自身の問題を解決できない。→必ず親に相談したり、解決してもらおうとする。

・大事なことを自分で決められない。→親になんでも決めてもらう。(間違えたり失敗すると親のせいにできる。)

・自分で使うものを自分で選べない。→親が選んで用意する。

・自分の行動を決められない。→親に指示を求める。指示通りにしか動けない。

あら!うちの子ヤバイかも…。こうした子を抱えて生きていくのは老いていく親にとってはかなりの負担ですよね。

さらに、それだけではなく子どもの配偶者にも同じ負担をかけることになるかもしれません!マザコン…と揶揄される旦那の話ってよく聞きますよね。

あれは、結局のところ自立できていないということなのです。
さて、ここまでの話でうちの子ヤバイ!と感じられた方には2パターンあるかと思います。

①まだ子どもが幼く、将来的に自立できるか心配。
②もう子どもがそこそこいい年齢で、現在心配。

ということで、パターンごとに対処法をお伝えしていきます!

≪自立心を養うために親ができること!≫


①まだ子どもが幼く、将来的に自立できるか心配。

幼いと言っても、子どもは発達段階によってかなりの違いがあるものです。10代ひとくくりにしてしまうと、10歳と18歳では扱い方も全然変わってきますよね。まずは、大前提として大切なことをお伝えしていきます!

○どんな時も、子どもの1番のよりどころであれ!
え!そんなことしたら、甘えて自立できないんじゃ…。と思われるかもしれません。ですが、子どもにとって親は一番信頼し、いざという時に頼りになる存在でなければなりません。

このためには、子どもの言葉にしっかり耳を傾け、真剣に向き合う必要があります。これは、甘やかすということではないのです。では、年代別にどのように関わっていくべきか見てみましょう。

・幼少期は思いっきり甘えさせる!
・小学生は子どもの気持ちや考えに寄り添って!
・中学生からは温かく見守る!出過ぎず、でも放置しないように!

幼少期に親に甘えられたかそうでないかでその後の人生は大きく変わってきます。甘えるというのは、好きなものをなんでも買ってもらえるとか嫌いなものは食べなくていいとかそういうことではありません。

本人の気持ちや考えを肯定し、受け止めてあげることです。これを続けることで、子どもは親に安心感を抱くことができます。唯一無二のよりどころになるのですね。これが子育ての上で大切な大前提です!


また、小学生くらいになると親以外の他者との関わりが増えていきますね。親としては、他の子どもとトラブルになることを心配しがちですが、それが成長につながると思って、しっかりと見守っていきましょう。

ついつい、先回りしてトラブルにならないようにと根回ししてしまう人もいるのですが、そうではなくて、子どもに善悪の判断基準や経験を増やしてあげることの方が大切です。ここで親がなんでも手伝ってあげると、将来親に頼りっぱなしの子どもになる可能性が高いです。

間違ったことをした時にはしっかりと叱り、どうしたらよかったか一緒に考え、次にうまくできたときにはうんと褒めてあげる。そういう繰り返しで子どもの内面は成長していきます。

頭ごなしに否定せずに、しっかりと子どもの話を聞いてあげることが大事ですね!

さて、思春期を迎えると、子どもたちはより自分の力で前に進みたいと思い始めます。親の言うことに反発することも増えてくるでしょう。ここでも、スタンスは崩さず、間違ったことは叱る、良いことはほめる。

子どもの意志を尊重して、温かく見守ることです。こうして、徐々に親の方から子離れしていくことが実は将来的な親離れにつながっていきます。

とは言っても、毎日そうやってできるかと言われると難しいことってありますよね。イライラして叱ってしまったり、めんどくさくて話が聞けなかったり。

これが他人だと疎遠になってしまう原因になるかもしれませんが、家族はちがいます。やり直せるということを心に留めておきましょう。イライラして叱ってしまったなと思う時は、さっきは言い過ぎたよごめんねと言って、本当に伝えたかったことを言い直してもいいです。

話が聞けなかったのなら、今日は○○ちゃんの話をしっかり聞くよ!と伝えればいいです。自分こんなのできてないわ…、と落ち込まずに今できることをやってみましょう。

②もう子どもがそこそこいい年齢で、現在心配。

①で上げたような大前提が培われているかどうかもすごく重要になってきます。例えば、精神的な自立はできているが、経済的な自立ができていないという人もいるでしょう。そういう場合は、期限を決めてお金を貯めさせて一人暮らしさせるのが良いでしょう。十分な期間を定め、しっかり準備させてあげることが大切ですね。


問題は、精神的にも、経済的にも自立できていない状態の子どもです。そして年齢が20代後半や30代だと、さらに焦りますよね。ここで、自分がしっかり子離れできている状態なのか振り返ってみてください。家を出なさいと口では言っているけどご飯は提供するし、寝床もあるという状況では本人は快適に過ごせるわけですから出ていくメリットがありませんよね。

ですから、親の子離れの覚悟が必要です!思い切って突き放してみましょう。そんな!我が子にそんな仕打ち!と思っても、心を鬼にして実行しましょう。3か月後には家を出てもらう旨を伝えるとか、具体的なプランを提示して、困った時は力になるよという言葉を添えて少し強引に進めてみましょう。

この時注意するのは、一人暮らし先を細かく視察したり、進捗をしつこく管理しないことです。それも含めて子ども自身がやらなければ、自立の道は遠いでしょう。

<まとめ>

さて、今回は子どもの自立に着目してお伝えしました。大切なのは親が子どものよりどころであることと、子どもを一人の人間として見て、関わることですね!これらをしっかり心に留めて子どもと向き合っていきましょう。

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