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リハビリって何だろう?

みなさんこんにちは。
PD Cafe というパーキンソン病の方のための運動継続プログラムを運営しています。小川順也です。

私は、2015年まで国立精神・神経医療研究センター病院で理学療法士として多くのパーキンソン病の方とともにリハビリテーションをして来ました。

2013年からは運動継続が出来るようにとPD Cafeを立ち上げました。

多くのパーキンソン病の方はこう言います

「リハビリを受けられるところがない。」

確かに、日本の保険制度において軽度のパーキンソン病の方が保険内でリハビリを受ける、継続することはなかなか難しい現状です。

パーキンソン病の治療として現在、薬物療法、手術療法、そして運動療法の3つが主流です。

病院勤務時代から数えて約10年間パーキンソン病の方を見て来ました。

中には診断を受けて15年、20年経過しても趣味を続けていたり働いていたりする方もいます。
そんな方々に共通していることは、

「いろんなことを調べて色々と自分で試行錯誤して来ました。こんな運動が私にはいいと思ってやっています」

ということを聞きます。

確かに、リハビリを受けられるところがないと言いますが、そんな状況でも自分で色々と調べて何が自分自身に合っているかを常に考えているような気がしました。

リハビリという言葉は、
リハビリテーションという略語です。
リハビリテーションは概念です。

re(再び) habilitation(適した状態)
つまり、「その人らしさを取り戻す」

では、これは医療従事者が提供するのでしょうか?

僕が、PD Cafeを始めた当初

「一人で運動を続けることが難しいので病院で何とかして下さい」
と多く言われました。

その時に、病院で何とかして

という言葉にとても違和感を感じました。

運動って例えば、週1回してもらえば良くなるのか?そうではありません。
いかに自分で継続して、生活の中で工夫するか。です。

病院で何とかして、週一回1時間の運動を確保しても、後の6日間はどう過ごしますか?

私は、そんなことを思いながらお話を聞いていました。その当時、自分で何とかして見ましょう!というのは、ちょっと気が引けたので、じゃーみんなで運動が継続できるコミュニティを作りましょう!ということで

PD Cafeを立ち上げました。

自分自身で何とかするためには
繋がり、情報共有、知識が必要です。

1から自分でやろうとするのは大変なのでPD Cafeを通してそのキッカケを作ってもらいたいそんな想いです。

病院の先生が、運動に対して興味を示してくれない。
処方をしてくれない。
近所に見てくれるところがない。


誰かが何かをしてくれない
ではなく、自分自身が変わるしかないと思います。
病気と向き合い、そして情報を集める、同じ病気の方々との繋がりを作る。

そうやって自分自身の知識をどんどん蓄えて逆に
先生に情報提供をしてあげるのはいかがでしょうか?
みなさんの地域にPD Cafeを立ち上げてみるのはいかがでしょうか?

ないなら自分で作る。PD Cafeの拠点の中には、パーキンソン病の当事者の方が自分の地域にはそういったことがないから作りたい!と熱望して実現した地域もあります。

これがまさにリハビリテーションなんじゃないかな?と思います。

リハビリって医師が処方しないから受けられないわけじゃないです。

世の中には可能性はたくさん転がっています。それをいかに自分自身で掴むかだと思います。

まず、この記事にたどり着いてくれただけでとてもすごいです。
そして、PD Cafeを知ってくれたことは大きな一歩です。

このキッカケを大切にして、リハビリテーションをご自身でして見ませんか?そのサポートを全力でさせてもらいます^^

PD Cafe
小川順也

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