47 ❌答え直し→⭕️考え直し
テストで間違えた問題に対して、「テスト直し」をさせている先生は多くいらっしゃると思います。
私も一年目の頃から、ずっと当たり前のようにこの「テスト直し」を子どもたちにやらせていました。
しかし、そのやり方は、子どもの学力にとって効果的でなかったりテスト直しをすることが目的になっていたりと、価値があるものとは到底思えませんでした。
いま、ボクのクラスでは、子どもたちに
テスト直しは、
「答え直し」ではなく「考え直し」だよ。
と伝えています。
「答え直し」とは、単純に答えだけ(もしくは式だけ)を直して終わらせること。
これでは、"やった感"だけが残り、「何がミスで、今後何を気をつければいいのか」が結局分かりません。
最悪なのは、解答だけを写して終了としてしまうケースです。
たとえ、頭の中で考えていたとしても、相手に伝わるようにした方がいいということを伝えています。
「答え直し」に対して、ボクが大切にしているのは、「考え直し」です。
「考え直し」とは、読んで字の如く、自分の頭で問題を考え直すことをするということです。
具体的には、
①正しい式や答えを考える。
②なぜ、自分はそのミスをしてしまったのか考える。(理由)
③次、どんなことに気をつければいいのか考える。(改善点)
④分からない時は、分からないことを書く。(困り感)
こうすることで、子どもたちの自然と思考するので、考える力が付きます。
また、教師も子どもがどんなことを考えたのか分かるので、次の指導や声かけに生かすことができます。
注意したいことが一つあります。
それは、浅い思考で終わらせないこと。
「凡ミス」「うっかり」「読んでなかった」「計算ミス」
子どもたちは、こういった言葉で簡単に片付けてしまいます。
しかし、これでは深く思考したとは言えません。
でも、こう書いてしまうのは仕方ありません。
そんな時は教師側から、
「凡ミスの原因は何だろう?」
「うっかりしないためにどうすればいいの?」
「読み落とさないためには?」
「どこが計算ミスをしたの?式?筆算?」
さらに深掘りして考えるような問いかけをします。
その繰り返しで、子どもは自然とその深い部分まで考えるようになるはずです。
実際のテスト直しをお見せできれば説得力が増すのですが、撮り忘れてしまいました…。
みなさんは、どのようにしてテスト直しに取り組んでいますか?
まだまだ発展途上の方法なので、今後さらに子どもの様子を観察して、改善していければと思います。
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