上岡龍太郎さんが言っていた‼️本を読もう‼️
僕は本が好きだ。小学生の頃は転校生でいじめられていたから、「本の世界」に逃げ込んでいた。中学高校の頃は、往復2時間、電車通学する時間を読書に当てた。
小説を中心に様々な分野の本を読んだ。年間100冊に達していただろうか。10冊読んで、当たりは1〜2冊と言ったところ。
当たったら、その作家の他の作品を手当たり次第に読んだ。
吉川英治、司馬遼太郎、北杜夫、畑正憲、筒井康隆、エラリー・クィーン、都筑道夫、小林信彦、手塚治虫、赤川次郎、西村京太郎、宮本輝、阿佐田哲也、沢木耕太郎、宮脇俊三、等々。自分の「感」を信じて、本を読むのが日課だった。
映画に関しても、「スクリーン」や「ロードショー」等の映画雑誌を参考にして、映画館に足を運んだ。どの映画にも、どこか、その映画にしか無い良さがあった。感動作や傑作と出会うのは、6〜7本に1本で良かった。エンドロールを見て、役者や監督が好きになったら、過去の作品を観に、名画座に通った。レンタルビデオ屋も配信も無い時代だった。
今、本屋に行くと、「映画化」「ドラマ化」「本屋さん大賞受賞作」等のPOPが並ぶ。amazonの星の数、スマホですぐ調べられる書評等、インターネット上の情報を検索すれば、大勢の人がどの本を支持し、面白いと思っているのか、分かるのかも知れない。
映画にも同様の事が言えると思う。
今の社会、「情報」が氾濫している。テレビやネットからの情報が巨大な滝の様に降り注ぎ、人々は「自分の力でチョイスする事」を諦めているのではないだろうか?そして、「ハズレ」を引く事を恐れてはいないだろうか?「失敗する」のも大切な経験だと僕は思うのだが。
大多数の人が「支持」する本や映画もあれば、少数の人が「支持」する本や映画もある。どちらがいいとは、一概に言えないが、僕は少数で有り続けたいと思う。本も映画も、その人その人の「選ぶ過程」が面白く、楽しいのだから・・・