西田二郎は「ドリンクバー」
今日、西田二郎が会社に来た。二郎が会社に来る事が僕の喜び。
どれほど来ないのか(笑)
そうそう、西田二郎は「女性ファン」が多い。
2ヶ月に1回くらいの間隔で開かれる二郎主催の「Njカーニバル」でも女性の観客たちでいっぱい。彼女たちを2時間半、魅了する。
彼の発する言葉がまるで「貴重なお告げ」の如く、女性たちに崇められ、言葉が彼女たちを感化していくのだ。
でもでも、西田二郎の言っている事は「突飛なアイデア」でも「天才的なインスピレーション」でも無い。
よくよく咀嚼して聴いていると、至極真っ当な事を言っているのだ。
僕は二郎に言う。
「カタカナを使って喋るのは止めろ‼️」と。
分かりやすい「日本語」で説明できる事が大切なのだと僕は思う。彼にはそれが出来るはず。
西田二郎は何だろう、と突然考えた。
「ドリンクバー」という言葉が頭の中に浮かんで来た。「ファミレス」にある「あれ」である。
女性たちは思いっきり喋りたい時、しばしば「ファミレス」に入り、「ドリンクバー」を注文する。
「ドリンクバー」を頼む時、ちょっと贅沢で選ばれた気分になり、いくら「ファミレス」に滞在しても良いという「お墨付き」をもらえた気持ちになる。
「ノンアルコール飲料」しか無いのに、どこかで酔っているのかも。
「いろんな味のドリンク」を心から楽しむ。
最近、そんな「ドリンクバー」に「出汁」にされた(笑)。
男女で飲みに行って、女の子が西田二郎のことばかり見ている。
きっと、彼女は「ドリンクバー」に好意を抱いているか、恋をしているのだろう。
「出汁」にされた事を話して、二郎を詰ってみた。
「でも、先輩、ホンマ『出汁』ですやん〜」
顔をくちゅくちゅとシワだらけにさせて、二郎は大笑いする。
「そんなピュアな先輩が好きなんですぅ〜」
この「甘え」がめちゃくちゃ怖いのである。
また、西田二郎に騙されそうになる。危ない危ない‼️
この3月で、二郎も僕も会社を卒業する。
4月以降も僕は西田二郎の「出汁」になり続けるのだろうか❓
それだけは避けたい。
「出汁」にならなくても、「ドリンクバー」の中の「1つのドリンク」に成り果てるかも知れないのだが。