1982年の卒業旅行⑯パリ
1982年卒業旅行 16.
パリ・・・フランス
1982.3.13.
8:00目覚ましで起きる。
8:45朝食。
9:15出発。
バスにてパリ半日観光へ。まずはモンマルトルの丘。ちょっと雨。
ガイドが独りよがりのジョークを言っている。
パリは犬の糞でいっぱいだ。毎朝、その糞を水で洗い流してきれいにするそうだ。
ビリー・ワイルダー監督の「あなただけ今晩は」を観ているので、もっときれいな街かと思っていた。
モンマルトルの丘、画家多し。画家がわざと一つの場所に集まったみたいだ。
日本人のおっさんが「紙幣」を見せて、絵を買う交渉をしている。絵の価値、分かっとるんやろうか?
この丘からエッフェル塔の見える日は晴れなのだそうだ。今日はエッフェル塔が見えている。
有名な階段で写真をパチリ。子供たちのグループがいる。みんなジプシーのスリに見えてくる。先入観というのは怖い。
ローマとパリ、治安が悪いと聞いただけで、色々想像を膨らませてしまう。
風車のある「ムーランルージュ」の前を通って、ノートルダム寺院へ。パリの番地は片側が奇数だと反対側は偶数。
ノートルダム寺院の中は修復中で入れない。首を持った彫刻や美しいステンドグラスあり。寒い。
手塚らとボヤボヤしていたら、みんなとはぐれる。
土産物店で灰皿買う。ソルボンヌ大学のTシャツ買いたい。
コンコルド広場へ行き、凱旋門の前を通って、エッフェル塔をバックに写真を撮る。(いかにも近ツリの半日市内観光らしい)
シャンゼリゼでバスを降りる人とオペラ座の近くのラーメン屋の前でバスを降りる人に分かれる。僕たちは後者。
昼食は味噌ラーメンとカレーライス。
手塚らはこの旅行中、日本食は食べないとの事で別の店へ。
昼食後、Duty Free Shoppersへ。
ちょっと見てから、メトロでバスチーユ広場。塔の下で写真を撮る。
バスチーユ駅(メトロ)は地上駅。
植出は「バスチーユ駅(SNCF・・・フランス国鉄)があるはずだが・・・」と言う。それらしき、高架はある。しかし、架線が無い。廃線になったのかもしれない。
歩いて、リヨン駅へ。TGV停まっている。感動。リヨン駅は大きく古い造り。
「リヨン」という街から出発しているから、「リヨン駅」と言うのだ。
恒例、切符買う。TGVの切符売り場は新幹線の様に別になっている。カッコいい。
山田太一作の大河ドラマ「獅子の時代」のロケも行われた、パリでいちばん有名な駅である。
TGVのホームは柵で仕切られていて入れない。
メトロでオデオンへ。若者の街、カルチェラタンだ。
マクドナルドある。店舗の色合いが赤と黄色ではなく、渋い茶色。スポーツ用品店多い。
映画のポスター屋ある。メル・ブルックス監督の「プロデューサーズ」上映中の映画館あり。
CINE SEINEの場所を訊くが、要領を得ず。
ソルボンヌ大学へ行く。最初間違って隣の高校へ入ってしまう。
ソルボンヌ大学は阪大のロ号館の様に、古くあまりきれいとは言えない。
自販機でフルーツジュース買い、飲む。変な味。
大学構内にいた女子学生にCINE SEINEの場所を訊く。地図を出して、丁寧に教えてくれる。植出、トイレへ。
大学の中は込み入っていて、出口が分かりにくい。
大学を出て、パンテオンへ。外から見るだけ。
道を歩いていると、アパートの3階からゴミを頭上に捨てられた。もっとよく見ろ!下を。
パリでは中世からゴミをこんなふうに捨てる習慣がある。
リュクサンブール宮殿の中を通って、CINE SEINEの下見に行く。
CINE SEINEの辺りは「チャイナタウン」なのか、中華料理店多い。「焼き鳥」と漢字で書いた店もある。
CINE SEINEの入口の女性も中国人の様だ。中国の映画やっている。
映画「プロデューサーズ」の上映開始は20:30からとの事。
メトロ「Maubert Mutualite駅」から「シャルル・ドゴール エトワール駅」へ。
凱旋門は人の列。10フラン払って、階段で上まで上る。エレベーターがあるとは聞いていたのだが・・・
凱旋門の中は博物館。上からはシャンゼリゼ、モンマルトルの丘がよく見える。
オペラ座へメトロを乗り間違えながら行く。
パリ三越の地下でラコステ買おうと試着するが、サイズが合わない。
パリで日本の百貨店に入るとそれだけで安心感があるし、誇らしげでもある。
歩いていると、もう一軒、別の場所に三越がある。まさかと思って入ると、ラコステを売っており、サイズも合った。買う。9400円位。免税額に達していないのに免税してくれる。植出、ワインカラーのラコステ買う。植出、妹の土産探すが見つからず。
大阪亭で夕食。店内はほとんど日本人。商社マンらしき4人連れいる。
何かしらんが羨ましい。
サッポロビール、日本酒、にぎり寿司定食。3000円位。
今日は植出と2人で行動。サノはルーブル美術館へ行った。植出はコバらと今晩宴会をしようと約束している様だ。
僕は「プロデューサーズ」見に行こうか悩んだが、明日見に行く事にする。
スーパーで「酒のアテ」と「ジョニ赤」を購入。
メトロでエッフェル塔へ。市場の真ん中通る。市場の人々、水で汚れを落としている。
着いた時、辺りはもう暗く、エッフェル塔は周りからの照明でうすぼんやりと浮かび上がっていた。
植出は「東京タワーの様に、塔そのものにライトを付けた方がいい」と言うが、僕は反対だ。
エッフェル塔でコバや山ちゃんらと会う。アネゴに「ジョニ赤」をチラつかせると、フランス人のおじさんがそれを見ていて、ニヤリ。
エレベーターは鉄骨の中を斜めに昇っていく。途中1回止まり、昇る角度が変わる。このエレベーター、セーヌ川の水圧で動いている。
エッフェル塔の上から見るパリは光の海だ。凱旋門が闇に光って浮き出ている。
もっと上まで昇れるはずだが、夜だからなのか、季節的なことなのか、上へは行けない。30分近くいて、下へ。
目の前を流れるセーヌ川をイエナ橋で渡り、午前中に訪れたシャイヨー宮へ。日本人の若者2人に会う。メトロに乗ってホテルへ。
21:30からトランプ。ジョニ赤飲む。この夜の記憶は欠落している。
たぶん、コバ・アネゴ・サノ・植出・僕はいたはず。
鈴木・高橋がいたかどうかは・・・とにかくよく飲んだ。