1982年の卒業旅行⑰パリ
1982年卒業旅行 17.
パリ・・・フランス
1982.3.14.
8:00前、電話で起こされる。
日本からの間違い電話。小野さんにかかって来たらしい。小野(阪大)と間違ってうちの部屋にかかってきたのだろう。植出、寝ぼけながら応対。
僕はひどい二日酔いと下痢。トイレで座っていて、吐きそうになる。もうひと眠りして、9:00起床。
もう朝食、食えないのではないかと危惧しつつ、食堂へ降りていく。
朝食は10:00までという事で間に合う。渡辺さんいる。
10:00前、出発。予定より1時間遅れの出発だ。
PORTE DE CLICHYからメトロに乗って、ルーブル美術館へ。
美術館最寄りの駅のホームまで美術館風だ。
駅から美術館まで遠い。駅はルーブル美術館の正面にあるが、正面からは入れないのだ。
今日は日曜日でルーブル美術館の入場料は無料である。粋なはからいである。
入口近くに楽器を演奏する若者いる。
トイレ行く。入口でおばさんにチップを払う。トイレの落書きは見ていて楽しい。日本人をバカにしたのまである。腹を立てる事はない。
僕がトイレを出ると、替わりに植出がトイレへ。先生に会う。
僕たち、日本語の案内書を買い、「モナ・リザ」と「ミロのビーナス」、「ミレーの晩鐘」を探す。
「モナ・リザ」はガラスケースの中に入っていて、思っていたのより小さい。
「ミロのビーナス」をお尻から撮った奴がいる。アボさんと山ちゃんである。小泉に会う。
「ミレーの晩鐘」のある部屋は閉まっているとの事。
小泉はよほど美術が好きらしい。今日は田倉さん一緒じゃないのかなぁ。
教科書で見た絵あり。自由の女神がフランス革命の先頭に立っている絵だ。
「最後の晩餐」を見た時は、映画「メル・ブルックスの珍説世界史パート1」を思い出して、吹き出しそうになった。
暑い。足が棒になる。この旅行では連日植出と歩き回っているので、足にマメができた。
昼食はラーメン亭にて、大盛りカレーライス。
たのきんトリオのサインあり。トイレいく。腹の具合おかし。まだ気分悪し。
昼食後はメトロに乗って、アンバリッド(廃兵院)へ。
ここにナポレオン1世、2世、3世が眠っている。その棺の周りには荘厳な雰囲気が流れている。
横にいた人に英語で「中に遺体は入っているのですか?」と訊いてみたら、入っているそうだ。棺は3世のものがいちばん大きい。
兵器の博物館を見て、メトロでSNCF(フランス国鉄)のモンパルナス駅へ。
両替所が昼休みで14:15まで待って両替。窓口のおじさんはラテン系の陽気な人。
SNCFの銀色の列車(電車?)にてベルサイユへ。途中、二階建ての通勤列車を見る。眠い。
ベルサイユで降りたが、道を間違え、線路の反対側の墓地の方へ行ってしまう。
墓参りに来ていた人に訊いて、ベルサイユ宮殿へ向かう。宮殿まで遠いなぁ。宮殿の手前は駐車場と石畳の広場。
入口には行列ができている。日曜日とあってか、親子4人で来ているファミリーもいる。
中は大したことなく、また説明が無いのでよく分からず。僕たちが鏡の間いる時、灯りがつく。すげえ、シャンデリア。
庭広し。子供たち走り回っている。噴水、止まっていたり、枯れていたりする。
植出、自分のカメラで自分の写真を撮る。スマホの無いこの時代、こういう事はまだ珍しかった。
フランス人の女の子、とっても可愛い。父親が後ろから歩いて来る。少し歩いている、3才位の子どもを連れた両親歩いて来る。僕、子どもの写真を撮りまくる。両親、微笑む。
駅に行く途中の店でソーセージをはさんだパンを食い、ベルサイユ駅→モンパルナス駅→オデオン駅。
カルチェラタンは人種の坩堝。でも僕はこの街が好きだなぁー。
大道芸人が火の点いたタバコやカミソリの刃を食べている。
夕食はイタリア料理店で、サラダ・グラタン・ジュース。
隣に座ったフランス人老夫婦「日本の方ですか?」と話しかけてくる。
トイレ行く。新大阪駅にあるような、足の周りを水が流れるもの。ちょっと、汚いかな。どっちを向いて用を足すのか、困る。
ノートルダム寺院の方へぶらぶら歩いていく。豚がそのままの姿で焼かれている。気持ち悪い。
セーヌ川沿いを歩く。川暗くて見えない。
アベック、キスしている。横をかまわず通る。
Maubert Mutualile 駅へ。20:00にサノ来るはずだが、20:15になっても来ない。植出、メトロでホテルに帰る。
僕はCINE SEINE へ。切符は20:30まで売ってくれない。
入替制らしい(違う映画を1日5本位やっている)。切符売り場のお姉ちゃん、彼氏らしい男を話している。フランス人のおじさん、「切符売ってくれ」と彼女に言うが、20:30まではダメ。
老夫婦、若いカップル、東洋人も見に来ている。行列10人弱。
20:30、切符売ってくれる。22フラン。
20:40、試写室の様に小さな映画館でメル・ブルックスの「プロデューサーズ」見る。
ゼロ・モステルと若きジーン・ワイルダーが主演。
会話のギャグ多く、周りが笑っているのに、笑えない。
一昨日観た「メル・ブルックスの珍説世界史パート1」の方が分かりやすく面白い。
22:15、上映が終わり、メトロにてホテルへ。途中、ファンタ・オレンジ1.5ℓ買う。
23:00、ホテル着。
植出・アネゴ・コバが部屋にいて、話。
24:00、みんな部屋に帰り、植出、日本へ電話しに行く。
今日はサノは来ないのかなぁ?(白々しい事を書く)アネゴにボイコットされたとかされないとか・・・