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新訳「ギリシャ棺の謎」


ギリシャ棺の謎【新訳版】 (創元推理文庫) https://amzn.asia/d/hD4JHTG


エラリー・クィーン



アメリカの本格推理作家「エラリー・クィーン」が1932年に書いた「ギリシャ棺の謎」を約50年ぶりに再読している。

僕は「今作」を「エラリー・クィーン」の最高傑作だと思っている。

神戸・六甲高校



以前読んだのは、神戸の「六甲高校」に通っている10代の頃。

井上勇訳・「ギリシャ棺の謎」
いちばん最初に読んだ
「エジプト十字架の謎」(井上勇訳)



「創元推理文庫」で、「翻訳家」は「井上勇」だった。

中村有希さん



今は、同じ「創元推理文庫」ながら、「中村有希」の「新訳」である。

「中村有希」は「エラリー・クィーン」の大ファンなのだそうである。

初読の時、「なんと読みづらい文章だろう!」と思っていたが、「新訳」はとても「読みやすい」。

「翻訳家」が変われば、こんなに変わるものなのか、と思う。

テレビドラマ「刑事コロンボ」



あのテレビシリーズ「刑事コロンボ」も最初の翻訳は「飯島永昭」。

「最初のシーズン」で、「コロンボ」はあの名セリフ「ウチのカミさんが・・・」とは言っていない。

額田やえ子さん



名セリフを「創作」したのは、二代目の翻訳家「額田やえ子」である。

「映画」「海外ドラマ」の「翻訳家」と言えば、

映画「カサブランカ」
映画「ジョルスン物語」
映画「フルメタル・ジャケット」
映画「風と共に去りぬ」
映画「風と共に去りぬ」
テレビドラマ
「警部マクロード」



清水俊二
戸田奈津子

スタンリー・キューブリック監督
(2001年宇宙の旅、等で有名)


※スタンリー・キューブリック監督作品「フルメタル・ジャケット」の「字幕」は最初、戸田奈津子が行なったが、それを再び「英訳」して確認したキューブリックは「生温い翻訳」と「原田眞人」に翻訳させ直させた。

映画「クライマーズ・ハイ」の監督・原田眞人さん



菊地浩司
石田泰子
三浦美奈
高瀬鎮夫
※「カサブランカ」の「君の瞳に乾杯!」

※「ジョルスン物語」の「お楽しみはこれからだ」
は、「高瀬鎮夫」の「翻訳」。

※「風と共に去りぬ」の「ラストシーン」、「ヴィヴィアン・リー」のセリフ「明日は明日の風が吹く」(after all,tommrow is another day)と訳したのも高瀬鎮夫だ。

佐藤一公(警部マクロード)
岡枝慎二
額田やえ子(刑事コロンボ)
飯島永昭(刑事コロンボ)

映画の「エンドロール」



「日本人」は「映画の本編」が終わると、「エンドロール」が流れている途中でも席を立つ。

これは「欧米」では「あり得ないエチケット違反」である。

僕は「エンドロール」に出て来る「キャスト」と「スタッフ」を目を凝らして見て、「俳優」「脚本家」「映画監督」「撮影監督」「美術監督」などの名前を憶えて、彼らの「別の映画」を観る様にしていた。

これはとっても役に立った。

次々と「映画」を観る動機にもなったし、「たくさんの面白い映画」にも出会えた。

そして、「エンドロール」が流れ終わった後に出るのが、「日本語字幕翻訳家」の名前。

今みたいに、「技術」が無いから、「字」が「手書き」だった。

その「スーパー」を見るのは、それはそれは「映画好き」にとって、「至福の瞬間」だったのである。

当時の「日本語字幕」は「一筆書き」だった事をご存知だろうか❓

「薬品」を「焼き付ける作業」を伴うので、「字」が「クロス」出来ない。

それに、「12文字、2行」という「日本語字幕」の縛りもある。

今の若者は「吹き替え版」で映画を観る事を好む様だが、僕たちの世代は「外国人スターの生の声」が聞きたかった。

アラン・ドロン



数日前に亡くなった「アラン・ドロン」の「哀愁を帯びた声」とか。

でも、例外は存在する。

ロジャー・ムーア
広川太一郎さん



「007シリーズ」で「ロジャー・ムーア」が演じた「ジェームズ・ボンド」を吹き替えた「広川太一郎」。

ピーター・フォーク
小池朝雄さん



そして、テレビシリーズ「刑事コロンボ」の「コロンボ警部補」を吹き替えた「小池朝雄」である。

「刑事コロンボ」役の「ピーター・フォーク」の声は、実はとても甲高い。ビックリするほど‼️

オードリー・ヘップバーン
池田昌子さん



また、「オードリー・ヘップバーン」の「生声」も良いが、「池田昌子」の「吹き替え」の優しさに溢れた声も最高だ。

マリリン・モンロー
向井真理子さん



「マリリン・モンロー」の「セクシー・ボイス」も興奮するが、「向井真理子」の「吹き替え」の声にも興奮した。

子供の頃は、そんなに「映画館」に行ける訳も無く、「月曜ロードショー」「水曜ロードショー」「ゴールデン洋画劇場」「土曜映画劇場」「日曜洋画劇場」とたくさんあった「テレビ」の「映画放送枠」の「吹き替え」で「洋画」を観ていた。

中学に入り、「映画館」に行く事が出来る様になり、「映画字幕」に触れたのであった。

「映画情報」が少ない時代、自分の努力で、嗅覚で、「面白い映画」を見つけるのが、何よりの楽しみ。 

その事により、「自分の趣味・趣向」が分かり、「自分自身」が確立していたのだ。

やはり、「無駄」や「失敗」が必要‼️

他人の「オススメの映画」ばかり観ていても、本当の「感動」は見つけようも無い。

「自分」は「他人」とは「価値観」が絶対に違うのだから。

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