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幸せは「気付く」もの

年末の近づいたある日、「明治神宮」という言葉がふと頭に浮かびました。

特に何か予定を立てていたわけでもないのに、その名前が心の中で小さく響き、

「もしかして、今が行くタイミングなのかもしれない」と感じたのです。

これまで明治神宮には一度も行ったことがありませんでしたが、その響きが不思議と私を動かしました。


とはいえ、仙台から東京に行くのは簡単ではありません。移動時間や費用のことを考えると、少し腰が重くなるのも事実です。

でも、今回は不思議と前向きな気持ちが湧き上がり、「行動してみよう」と自然と思えたのです。

まず、新幹線の指定席をオンラインで予約することでした。

行く時間帯を決め、希望の座席を取る。それは、とても小さな一歩だったのですが、その行動を起こした瞬間、

「私、東京に行くんだ!」と気持ちが明確になりました。

行動が決意を固め、決意が次の行動を引き出す。そんな感覚を久しぶりに味わいました。


そして今回の東京行きには、もう一つの目的を加えることにしました。

それは、明治神宮近くのベーグル屋さんに行くこと。

実は10年ほど前からそのお店の存在を知っていて、ずっと気になっていたのですが、これまで一度も行けずじまいでした。

行こうと思えば行けたはずなのに、なぜ行かなかったのか?それを考えたとき、

「行く覚悟がなかった」だけだと気づきました。

言葉にするのは簡単ですが、実際に行動に移すには小さな覚悟が必要なんですね。

昔の私は、計画だけ立てて実行しないことが多く、それを情けないと感じていました。

でも、「口だけの自分をやめる」と決めたことが、今回の行動に繋がったのだと思います。


東京では、友人2人と会う予定を立てました。

一人は原宿駅から一緒に明治神宮を参拝してくれました。

初めて訪れる明治神宮は、広々とした参道や美しい木々に囲まれ、まるで別世界のようでした。


参道を歩きながら、時折立ち止まって木々の間を吹き抜ける清らかな空気を深呼吸しました。

耳を澄ますと、何種類もの鳥たちのさえずりが聞こえてきて、それが心に静かな癒しをもたらしてくれました。


友人と一緒に過ごすことで、いつもオンラインで感じるつながりとはまた違う、リアルな温かさを感じることができました。


もう一人の友人は喪中だったため参拝後に合流しました。

そこからは私が10年来行きたかったベーグル屋さんへと移動し、2人にも付き合ってもらってお店で買い物を楽しみました。

その後、近くにある代々木公園へ足を運び、買ったばかりのベーグルをみんなで味わいました。

雨女の私ですが、この日は珍しくポカポカ陽気で、冬とは思えないほどの暖かさ。

広々とした公園の片隅で、太陽の光を浴びながら大好きなベーグルを頬張る時間は、とても幸せなものでした。



友人たちがわざわざ時間を作り、私のために出向いてくれたことがとても嬉しかったです。

なかなか直接会う機会が少ない私たちですが、顔を合わせて話すだけで言葉以上の安心感や温かさを得ることができました。

久しぶりにリアルなつながりを感じられる貴重な時間でした。


実は最近、自分の活動が思うように結果を出せず、心が沈む日々が続いていました。

「どうしてうまくいかないんだろう」「何が足りないんだろう」そんな風に考え、自分を責める気持ちになることも多かったのです。

でも、この旅で気づいたのは、「行動する」ことの大切さ。そして、人と直接会うことの大きさ。

さらに、そんな私を思ってくれる人がいるという事実。

その一つ一つが心を軽くしてくれました。


帰りの新幹線で、ふと「幸せ」について考えました。

幸せというのは、どこか遠くに探しに行くものではなく、すでに日常の中にあるもので、それに「気づく」かどうかが大事なのだと感じました。

身の回りには、実は多くの幸せがあって、それをただ見落としていただけだったんだと気づかされたのです。


今回の旅は、私にとって単なる行動以上の意味を持つものでした。

明治神宮の静けさや木々の息遣いの中で自分の内面を見つめ直し、

友人たちと過ごす中で「自分は一人ではない」と実感できました。

それが、「幸せは気づくもの」という大切な学びを与えてくれたのです。


これからも、どんな行動を起こそうかと考えるだけで少し未来が楽しみになってきます。

行動が心を変え、心が未来を変える。そんなことを教えてくれる旅となりました。


また次回
お会いしましょう!

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