荷重1/4
退院の日は晴天!
荷物をまとめ、母の迎えを待ちました。
いつも微妙な朝ごはんのメニューも、少しだけ味わって食べました笑
朝イチの回診で、M先生は「転ばないように気をつけてね!人混みで杖を蹴られたりしないように、あまり人混みの中に行かないようにね。」と。ヘラヘラしながらはーい!と答える私にニコニコしてくれました。
退院の手続きが終わり、いよいよ病棟を出る時は何だか少し寂しさもあり…エレベーター前まで病室のみんなでお見送りをしてくれました。
オペの時もそうだったけど、こんなにみんなで見送られる人いないよ!と笑われながら病棟を出ました。
1ヶ月半ぶりの外の空気はすっかり冬に変わっていて、ぬくぬくと暖かい院内から出ると本当に寒さが身に沁みました。
さて、最初の難関は車に乗る事。
どうやって乗ればいいんだ?と一瞬で頭の中で考えて、先に腰掛けてから脚を乗せました。
1/4荷重なので、車のシートにお尻を下ろす時は完全に右脚だけで体を支えバランスを取り‥という感じでした。
家に帰ってからも、松葉杖なので何をするにも大変で病院がいかに恵まれた環境だったかを痛感…
そして、家でのお風呂は湯船はしばらくダメだと言われてしまったのでシャワーのみ。
そして、私の部屋は2階なのですが先生から家での階段の登り降りは荷重が上がるまでダメとの話がありベッドはリビング横の部屋に両親が準備してくれていました。
今思えば、病院でのクリスマスと年越しさえ耐えられれば退院後の生活がもう少し楽だっただろうなと…
18歳の彼氏もいない女子にも関わらず、クリスマスの退院を懇願し家に帰って病院がいかにバリアフリーで生活しやすく作られているかを痛感していました。
ただ、後悔はしていません。
だって、やっぱり家に帰って良かったって思うことの方が大変なことよりも多かったから。
病院なら朝起きて、腹筋を使わずともリモコン1つで頭が上がっておはよーが出来たなーとかそんな甘えた事を思っているだけで病院に戻りたいとは思いませんでした。
ただ、良い経験をしたなと。
1/4荷重で家で生活するというのは、とにかく不便で何をするのにも術脚に荷重をかけすぎてしまいそうでドキドキで家の中で松葉杖をつくといつのがいかに難しい事かを身をもって体感しました。
何もなかったから言えることだけど、何度か転んでいます。
松葉杖って、信じられないくらい滑るんです。
スーパーの床とか、家のフローリングとか普段は気にしないような…ほんの少し濡れているだけでツルッといきます。
1/4荷重というと、ほとんど杖に頼って歩いているので滑ってしまうと踏ん張れません。
何度、ドキドキしたことか。
外来リハビリは週2回。
家で出来ることとすれば、とにかく歩くこと。
なので、よく家の周りを散歩していました。
早く荷重UPしたくて、術脚に体重が乗るのを体が怖がって無意識に逃げて行くのを抑えるように荷重がかかるのを感じながら意識して歩いていました。
松葉杖のおかげで、着ていた服は杖と当たる部分があっという間に毛玉だらけ笑
それも勲章だと思って、松葉杖を卒業したら新しい服を買うのを楽しみに頑張りました。