18歳の大仕事
18歳にして4度目の手術をする事となり、当時の主治医はRAOという術式を予定していました。
手術は主治医の上司の先生と一緒にやるから…という事で、M先生の診察も受けることに。
すると、私のレントゲンと経過を見てRAOで痛みが取れるのか疑問だと言われました。
そして、手術の準備と並行して術式の検討を重ねてくれました。
学会に私のレントゲンを持って行って、全国の股関節専門の先生たちと話し合ってくれたり。
私は、その間に術前検査と貯血が進んでいきました。
術式が決まって話を聞いたのは、入院して術前のムンテラ。
RAOではなく、成長と共に大きく内旋した左脚の捻れを治すことをやってみましょう!との事でした。
私の左脚は、内側にぐるっと捻る事ができていて立っている時も捻った状態の方が楽になっていました。
小さい頃の手術の影響だから仕方ないと思っていたのですが、どうやらそうではなかったみたい笑
胡座がかけなくて当たり前、体育座りが上手にできなくて当たり前…そう思ってきたことも脚の捻れの影響だとその時に知りました。
手術は、大腿骨を切って捻れを治すために回してプレートで固定するというものでした。
入院すると、同室の方から隣の部屋の方まで10代の子が来る!とソワソワ笑
私は、なぜか窓際のベッドに縁があってこの時も案内されたのは窓際でした。
一通り説明も終わり、両親が帰った後からはお喋りタイム笑
あっという間に仲良くなって、親より年上の友達が一気にできました。
大部屋で、日中はみんなカーテンフルオープン。
おはよーから始まり、ずっと井戸端会議のように話をして笑い合って1日が過ぎていく。
入院生活は本当に楽しかったです。
さて、手術は金曜日に入院し土日を挟んで月曜日でした。
日曜日は浣腸をして、シャワーを浴びて夜9時以降は絶食。
月曜日は朝から点滴を入れて、手術室から呼ばれるのを待ちます。
朝ごはんは、みんな私にごめんねーって言いながら食べて私は火曜日の朝ごはんのメニューをチェック。
私は2件目だったので、呼ばれるのは午後になってからでした。
看護師さんが迎えにきて、さぁ行くぞ!と部屋を出るとあちこちの部屋からみんなが顔を出して行ってらっしゃーい!とお見送りしてくれました。
両親もびっくりしていて、看護師さんに「こんなにみんなにお見送りされる患者さん居ないよ!」と言われました笑
誰とでもすぐ仲良くなってしまう私。
実は人見知りなのよ?と言われることも多々あるけど、私からしたら「え?どこが??」って聞き返してしまうくらい最初から普通に話してたじゃん!と思うのですが…
どうやら私には人見知りの壁を取り払う不思議なパワーがあるらしいです笑
手術室では、麻酔で意識がなくなるまでの間に音楽をかけてくれるのですがその時は「何が好き?10代だよね?倖田來未とか分かる?」と言って倖田來未をかけてくれました。
好きなCD持って来ていいよと言われていたのですが、何となく遠慮して持ち込まずで手術室にあるものを流してくれました。
背中に硬膜外麻酔を入れて、点滴から全身麻酔の薬が入って次に目が覚めた時には手術は終わっていました。
麻酔から離脱して、主治医の先生が顔を覗き込んで「分かる?終わったよ!」と声をかけてくれました。
結果、捻れは45度外旋に戻したということでした。
それだけ、内側に捻れていたと思うと凄いなと思ってしまいますよね。
病棟に帰って来た私は、時計と睨めっこして長い一夜を過ごしました。
看護師さんが定期的にバイタルチェックに来て、数時間おきに体位を変えられていました。
術後の痛みは、硬膜外麻酔でコントロール出来ていました。
18歳の手術の時は、あまり痛みに苦しんだという記憶がなくて翌朝の朝ごはんもしっかり食べて大部屋に戻りました。