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子どもに影響を与えられる仕事の素晴らしさ


2023年3月31日、公務員保育士を退職します。

0歳児~5歳児の子どもたちと過ごしてきた23年間が、もうすぐ終わろうとしています。

現在勤務しているのは幼稚園なので、来週には三学期の修了式、卒園式、そして閉園式へと続きます。

昨日で給食が終了したので、今日から午前保育になりました。

午前保育になると、子どもたちが11時過ぎには帰っていくので本当にあっという間。

(預かり保育の子たちは夕方までいます。)

さて。

今週、担任をしているクラスの保護者とこんなやりとりをしました。

保護者「うちの子、ピアノを始めたんですよ」

私「〇〇ちゃんから聞きましたよ、今日ピアノに行くの2回目って言ってました」

保護者「そうなんです。アリエル先生がピアノを弾いているのを見ていてやってみたくなったみたいで

私「え~っ!?そうなんですね。嬉しいです」

・・・・・・会話は続く・・・・・・

23年間、仕事をしてきた中でこんな出来事は数えるほどしかないけど、

私の姿を見て行動を起こす子どもがいる。

これって、凄いことだと思いませんか?

キムタクに憧れて美容師になる。

キムタクに憧れて検事になる。

キムタクに憧れてパイロットになる。

キムタクに憧れてピアニストになる。

キムタクに憧れて…(以下自粛)。

みたいな影響力。

(いや、違うだろ。笑)

私、日々の保育の中で、ピアノを弾きながら子どもたちと一緒に歌を歌う時間が最高に幸せなので、その姿から影響を与えられたことがとても嬉しいんです。

この3年間、コロナ禍でマスク生活を強いられた子どもたちは、マスクを外して思い切り歌うことができませんでした。

マスクで口元が隠れることで、

・表情、感情が読み取りにくい
・言葉の発達が遅れる

等、子どもの発達に影響があったのは事実。

そして、歌もしかり。

口の動きが見えないことで、

・言葉が聞き取りにくい
(歌詞をなかなか覚えない)
・口が動かしにくく歌いにくい

という弊害が。

歌を教えることが以前より難しいと感じながらの3年間でしたが、子どもたちには"歌うことの楽しさ"を届けられていたらいいなと思います。

来週はいよいよ卒園式&閉園式。

心の中で一緒に歌いながら、最後のピアノ伴奏を楽しみます。

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