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#Designship2018 に参加したよ。DAY2レポ

DAY1レポはこちら

本記事では、昨日のレポと同様に「akatsukiさんの書き起こし記事リンク」+「運営さんによるMomentまとめ」+「僕の感想」というフォーマットで筆を進めます。
DAY2はDAY1と比べ、2倍のセッション数。見出しだけでも長い記事になることは必至なので、なるだけ簡潔にしながら、意味のあるレポにしたいなと思います。


と、その前に・・・

大変素晴らしいセッションの数々でした。
まずは運営のみなさま、貴重なお話を聞かせてくださったスピーカーのみなさま、ブースの方々、グラレコ担当の方々、参加者の方々、(そのほかいろんな方々)、お疲れ様でした&素敵な機会をありがとうございました!



↓本日登壇されたスピーカーの皆様とタイトル

クックパッド株式会社さん 生鮮ECのクックパッドマート式、変化の激しさに耐えられる新規事業の進め方
株式会社グッドパッチさん 100人のデザイナーと対話してわかったデザイン業界の今
NTTコミュニケーションズ株式会社さん NTTコミュニケーションズの経営xデザイン
株式会社フォーデジットさん デジタル時代に求められるデザイン
株式会社アイスリーデザインさん デザイナーがもつべきビジネスマインド
株式会社ミクシィさん ミクシィのデザイナーって何やってるの?
横関 亮太さん 体験価値をより高めるこれからのプロダクトデザイン
難波 謙太さん ロンドン歴18年の日本人が学んだ欧米のデジタルデザイン橋口 恭子さん 変身歌舞伎の体験設計 ―「観る」から「体験する」へ。歌舞伎の魅力を世界に発信―
Google Developersさん Material Design Update
ヤフー株式会社さん Yahoo!ニュースにおけるUXデザイン
株式会社FiNC Technologiesさん 「なんとなくイケてない」をなくすクリエイティブ定量化のすヽめ
株式会社サイバーエージェントさん これまでのスタンダード、これからのスタンダード AbemaTVが目指すクオリティについて
株式会社PKSHA Technologyさん “未来のソフトウェア“のためのデザイン
岩沢 卓さん プロジェクトが育つ共創空間のデザイン手法 「リアルスケール・プロトタイピング」のススメ
坪田 朋さん エクスペリエンスデザイナーとしてチャレンジしてきた俺の屍を越えてゆけ
畠山 糧与さん 平成の終わりに、デザイナーが医療に携わること
Tomo Oginoさん The Inner Power of Brands — ブランドの内なる力
太田 文明さん 「日本型サービスデザイン・プロジェクト」の成功の秘訣
横井 康秀さん カタチから造り方まで、自動運転モビリティ・マイクロEVの原型をデザインする
堀田 峰布子さん 「つくる」X「つたえる」がもたらす新たなデザイン
佐々木 智也さん フルスタックより強い、オールラウンドデザイナーのつくりかた
渡邊 徹さん VRにおける視点のデザイン
長谷川 敦士さん デザインコンフィデンス - これからのデザイナーに求められるもの


◇ ◆ ◇


クックパッド株式会社さん 生鮮ECのクックパッドマート式、変化の激しさに耐えられる新規事業の進め方

クックパッドの米田さん。
こちらの素敵noteを書かれた方です。

本セッションは、上のnoteとはまた違ったお話。

スライドがspeakerdeckにアップされています。


『ゴールの解像度をあげるのが新規事業におけるデザイナーの役割』
という言葉が印象的でした。

新規事業を創っていくにあたり、チームは仮説検証を繰り返していきます。
そんな中で「解像度の高いゴール」がないと、チームとして施策のスピードが落ちたり、共感が欠如し精度が落ちたり、メンバーのモチベーションが下がってします。
デザイナーがすることはたくさんあるけれど、『解像度をあげること』はデザイナーの役割の一つであり、それは大きな事業貢献。ゆえに「解像度を上げる」は実は優先順位の高いtodoではないか。

と言うお話でした。


最近キックオフしたプロジェクトがあるのですが、そのチームにデザイナーは僕一人です。
これからの僕に必要な心の準備を助けてくださるようなお話でした。「解像度をあげてチームのモチベを維持する」こと、意識してやってみようと思います。

ありがとうございました!


株式会社グッドパッチさん 100人のデザイナーと対話してわかったデザイン業界の今

Goodpatchさんより、ReDesignerの想い。

「転職サイト・エージェント」と言うと毛嫌いする人もいるでしょう。
(かくいう僕の内定先もGreenというIT人材向けの転職サイトをやっております)

ただReDesignerのコンセプトには多くのデザイナーや事業会社・デザインエージェンシーが共感をし、リリース時のプレスは大いに話題になりました。
『デザイナーの価値を高めていくこと』がReDesignerさんのコンセプト。
少なからず僕もそこに貢献できるよう、まずは僕も「デザインの力を証明する」一人を目指します。


NTTコミュニケーションズ株式会社さん NTTコミュニケーションズの経営xデザイン

最近移転されたというオフィスがとっても綺麗でした!
そして「デザインイベントなど開催したい方はぜひ」とのことなので、どなたかコラボしてください〜!(人任せ)

NTTさんは「会社の経営そのもの」をデザインするよう強く意識されているとのことです。
この「オフィスでデザインイベントを開催してもらう」もそのための施策の一つなのでしょう。自社によそからデザイナーが集まってなにやら楽しそうにしていたら、デザイナーでない社員さんは少しは興味を持つでしょう。自社にデザイナーが集まることが増えると、嫌でも「デザイン」のアンテナが自然と高くなりそうだな、と思いました。

いつかイベントごとのさいに、オフィス遊びに行かせていただきたいです...!その場でNTTさんの空間を感じてみたいです。


株式会社フォーデジットさん デジタル時代に求められるデザイン

『どんな企業もデジタルとデータに強くならないといけない。その上で顧客にどのような体験を提供するかが1番のキー。ここにデザインが必要』
と言う発言がありました。

たしかにその通りですよね。

「我设计师」としては特別デザインをひいきし、アンテナ高くはっていますが、それだけだと足りない。

IT業界に限らず、各企業は生存戦略として「デジタル」と「データ」への注意が強い現状がある(デザインのエージェントやコンサルとしては、あるいはSaaSなどでも?)。ゆえにそこに寄り添ってデザインできることが重要。

昨日のセッションでも「ビジネス」「技術」など他の知見と目線を持ってデザインすることで「最強の折衷案」になるというお話がありました。
おっしゃられている背景も、インハウスかエージェントかという違いはありますが、我々デザイナーが心がけるスタンスとしては同じに思いました。

関係者各位のことをよく知り、その上で必要なデザインを設計しようとすることです。


株式会社アイスリーデザインさん デザイナーがもつべきビジネスマインド

メインのお話とはそれてしまうのですが、ウクライナに子会社をお持ちということに僕のフックが引っかかりました。
僕はベトナムが好きでベトナムのオフショア開発についてよくキャッチアップをしているのですが、知人の影響で最近は東欧へのアンテナも高くなっているからです。

アイスリーデザインさんのウクライナ支社が開発拠点かどうかは定かではありませんが、日本企業で東欧にオフィス構えてるの、単純にかっこいいなと思いました。

そしてノベルティのマシュマロ、とっても美味しかったです!!


株式会社ミクシィさん ミクシィのデザイナーって何やってるの?

mixiさんのお話。
先週の #Designscramble でも2度、mixiさんのお話を伺っていたのでさらによく会社のことを知れました。

そしてmixiさんには早期入社をされた19卒のデザイナさんがいらっしゃるのですが、その方が作られたクリエイティブが今回のスライドにたくさん登場していて、心から羨ましく思いました。

ミクシィデザインnoteさん、恐ろしくわかりやすく質も高い、ためになる発信たくさんですのでぜひみなさんフォローを。


横関 亮太さん 体験価値をより高めるこれからのプロダクトデザイン

アロマディフューザーや藍染の椅子、首かけタイプのスピーカーなどのプロダクトデザインのお話でした。
ディティールの細かさや様々な配慮、制作過程での試行錯誤などを詳しくお話いただき、大変勉強になるスピーチでした。

『現代は多種多様なライフスタイル。ゆえにいろんな体験が求められている。それぞれに沿えるような、あるべき形ってなんだろう。それを生み出したい。』という想いでお仕事されているそうです。

お話を聞きながらなぜか思い浮かんでいたのは、小学生の時に虜になった菓子木型。
見た目でもわかる細かいディティールや、職人さんによるこだわりが詰まった作品に心奪われていたことを思い出していました。

あのお話を聞きに行った菓子木型の職人さんのような、いろんな想いを持った人たちとみんなで作っていくプロダクトデザインのお仕事、暖かみを感じました。

いつもWebにおけるUIUXのことばかりな僕です。「デザイン」の文脈で日常から過去の記憶へ、またWebからリアルプロダクトの興味へと"越境"する感覚がたしかにありました。


難波 謙太さん ロンドン歴18年の日本人が学んだ欧米のデジタルデザイン

ロンドンで長くデザインを手がけ、2年間の世界放浪をへて現在Goodpatch社に在籍されている難波さんのトーク。

目玉のスライドがこちら。

日英でデザインをされてきた難波さんが解説するこちらの図、とても勉強になりました。

まだデザイナーになりたての身である僕は、「己のデザイナとしてのキャリアパス」というものにまだ悩みなど感じておりません。
ただ、このスライドのとき、多くの人がシャッターをきっていました。おそらく強い問題意識を持っていて共感する人が多いテーマだったんだろうなと思うと、僕も今後これを意識せずにはいられない気がします。

また、きっとこれはデザイナーだけじゃないはず。
エンジニアもその次は「ディレクター」なのではないでしょうか?(違ったらすみません)

作りたい人が「作る」ことを極められるキャリアパスが確立されていないということ、たしかにおかしいなと考えました。
まだ僕には当事者意識を持つのが難しい話題です。ただ今これを知れてよかった気がします。


橋口 恭子さん 変身歌舞伎の体験設計 ―「観る」から「体験する」へ。歌舞伎の魅力を世界に発信―

めちゃくちゃ面白かったので、Designshipの動画アーカイブなんかがでた暁にはみなさんぜひみてください!

NTTのUXリサーチャー 橋口さん。
『変身歌舞伎』というプロジェクトのUX設計や、そのプロセスについての叡智の共有話。

2ヶ月という大変短い期間の中で、予想来場者数を大きく上回る成果があったとのことです。
その丁寧な設計が本当に見事で、とことんプレゼンに引き込まれました。

『変身歌舞伎』ってどういうものか気になりますよね?
イベント参加できなかったという方は、ぜひ上のリンクやアーカイブをみてみてください!

「起承転結の"転"」「隙」「論理と直感」
丁寧に意識するようにします。

とっても面白いお話、ありがとうございました!!!


Google Developersさん Material Design Update

僕は今年の夏からAndroidユーザーです。
oppo f7 youthという、東南アジアの若者に大人気の機種をメインで使っています。

それまでずっとiPhoneだったので、この夏にiOSとAndroidの規格の違いを日常的に使用していたアプリのUI変化から体感し、Material Designのガイドラインを読んでさらに深まり、気づけばAndroid信者Google信者になっていました。Dart(Flutter)なんかも一応勉強したりしちゃいました。

お話としては全て知っている内容ではありましたが、Googleの中の方が目の前で語られているということに感動したセッションです。とっても楽しかったです。興奮しました。


ヤフー株式会社さん Yahoo!ニュースにおけるUXデザイン

ヤフーニュースのUXデザインのお話です。

流石のヤフーさんです。数値が圧倒的すぎました。


UXデザインの事例として紹介されていたのはヤフーニュースの「ココがポイント」機能。


リデザイン前は「はやくニュースを届けること」を大切にしていて、
今は「わかりやすくニュースを届ける」を大切にするようになったとのことです。
(多分齟齬あり。うろ覚えですのでメモある方教えてください..)

どちらも言語化されたデザインゴールにそったUIですが、やはり目指すものが変化するとUIもUXも変化する..だからこそ設計は大切でそれを表現するデザイナーは愛おしい存在だ..と考えました。


株式会社FiNC Technologiesさん 「なんとなくイケてない」をなくすクリエイティブ定量化のすヽめ

(サンタさんなのはご自身の希望ではなく、着させられているそうです。)

こういうスライドがありました。
こういう分解大好きです。

僕は今何をやっているんだ、なんのために?誰のために?誰のどの時間?どの場所???
・・・業務に慣れればなれるほど、こういう根幹を確認することはショートカットしてしまいがち。

思考訓練だなと思います。
この2日間で「ビジネスとデザイン」という文脈で「右脳と左脳」の話もありましたが、やはり僕自身はナンバーワンの強みも持ちつつもいろいろできるジェネラリストでありたいと思っています。

FiNCさん、スポンサー企業らしからぬ(?)PR控えめで貴重な叡智をふんだんに共有してくださる時間にやさしさを感じました。
ありがとうございました!!!


株式会社サイバーエージェントさん これまでのスタンダード、これからのスタンダード AbemaTVが目指すクオリティについて

『予想できるが予想通りでない』という言葉がありました。

このようなことを意識して、「相撲」や「麻雀」をデザインしたり、恋愛リアリティーショーを設計されているそうです。

「インターネットテレビ」という形で次々とコンテンツを作り続けられているAbemaTVさん。
この安心感と意外性というセットを大切に、それが浸透したコンテンツディレクターさんが活躍することで、AbemaTV全体のブランディングにも生きてるんだなぁ..。大規模なチームでそんなことが..なんて尊いお話なんだ..と感動しました。


株式会社PKSHA Technologyさん “未来のソフトウェア“のためのデザイン

PKSHAさん。

考えさせられたスライドがこちら。

機械学習の精度によってその価値の認められ具合は変わります。
99%は「かなり使えるが、完全に自動化はできない」で、
100%で「完全な自動化が実現できる」となるんです。

人間だって完全じゃないんだし100%ではないんだから..とも思ってしまったのですが、それは作り手としては危ない発想なのでしょう。
たった1%足りないだけで◯にはならない..機械学習とはそういう世界なのかと、越境体験がありました。

ただもちろん99%あればすごいんです。100%の◯じゃないけど、◯じゃないからと言って使えないのではなく。
精度の程度によって、使われ方・活用方法が変わってくる。そのような変化も考慮してのデザインがこれから求められるという未来がありそうです。
また、『完全自動化』というとおそらく世の中にはアレルギーを示す方も多いはず。その事実とどう向き合い、社会的なデザインをするかも、おそらく今後必要になるんだろうと思いました。

ダイナミックで大変興味深い領域です...!!!


岩沢 卓さん プロジェクトが育つ共創空間のデザイン手法 「リアルスケール・プロトタイピング」のススメ

空間デザインのお話でした。

こちらの家具設計、とっても興味深かったです。

「動かさなければいけない家具」や「組み立てなければいけない家具」を用意することで、その空間では何か事あるごとにコミュニケーションが自然に生まれるようになる、それを設計している。というお話でした。

この発想、しっかりアイディエーションしないと生まれないだろうなぁと思いました。

デザインプロセスにおけるアイディエーションなど各フェーズは、「とことんそのフェーズをすること」が大事だと、最近先輩から教わりました。
プロセスごとのその意味を理解して、それをとことんんやりきることの大切さ、です。言葉では理解できても実際にそれをするにはかなりの注意力、意識する力など、普段使わない筋肉が必要でした。

最近そんな体験があったので、このアウトプットに勝手に感動してしまいました。
人を感動させられるデザイン、作りたい...


坪田 朋さん エクスペリエンスデザイナーとしてチャレンジしてきた俺の屍を越えてゆけ

Basecamp坪田さん。

noteにスライドが公開されていますのでぜひ。

「僕はどう生きるかなぁ..」と改めて考えさせていただく契機になりました。

また、坪田さんほどのプレイヤーになっても、(そしてお歳になっても..というと失礼ですが)、『ユニコーンを作りたい』というワクワクキラキラした若手のようなセリフを本心から語れるんだと感銘を受けました。

僕は「大学進学であえて沖縄」「欧米ではなく、東南アジア」「fintechなどトレンドものではなく、EdTech」「エンジニアではなく、デザイナー」「大学中退&通信編入」と、若干ポジションを取りやすそうな選択をこれまでしてきています。(意識はしていません。無意識中の意識かもしれませんが)
そんな中、坪田さんはなんて真っ直ぐキラキラとピュアな気持ちを持ちながら、それでいてスーパークリエイター、それでいてあんな安心感のある声と立ち居振る舞い..
自分にないものをたくさん持っていらっしゃることを感じ、少し嫉妬心を覚えるとともに、どう自分は生きていくんだと考えさせられました、本当に。

坪田さん含む大先輩方の背中を拝みつつ、ただ自分らしい道を進みそれを正解とし、セッションのタイトル通り「屍を超えていく」ことをしたくて仕方がありません。

(このセッション終了後から、早く家に帰って手を動かしたい衝動にかられまくっていました)


畠山 糧与さん 平成の終わりに、デザイナーが医療に携わること

Ubieさん。

Twitterで一度拝見してから、すごくデザイン綺麗なサイト/サービスだなぁと思っていました。
目の前でお話聞けて嬉しかったです!母や親戚の多くが医療従事者ですので、カルテの実情を家族に聞いてみようと思いました!

スピーチは、メラメラした想いが伝わってきました。未来を作ろうとしているんだとアツい気概を感じました。お医者さんが本来見るべき物を十分にみられず余計な業務(?)に時間が奪われていること、解決していただきたいと思いました!

そしてその課題感は、いろんな業界でもそうだと思います。そして一部ではそれはかなり深刻なんだと思います。僕の携わっている(日本語)教育業界でもそのような非効率は目立っています。
僕はそこに取り組もうと思い活動していますが、Ubieさんのような『次の30年を見て』というスケールでは考えられていませんでした。直近のことへの視野ばかりで、考えても3年先程度。そしてその30年先を想像すると、ワクワクしました。笑

『自分たちが生きたい未来を自分たちで作る』
最高にクールです!!そうありたい!!


Tomo Oginoさん The Inner Power of Brands — ブランドの内なる力

「本質とは」のお話。

サイモンシネックのTEDtalkを思い出しました。

TEDtalkはどうやって行動させるかというマーケティングの話かと思えばブランディングのお話です。
Oginoさんのお話も「本質を探る旅」を通してのブランディングのお話。


一貫して、芯があって、愛があるようなプロダクトとデザインを作ってこられた歴史を追体験するようなセッションでした。引き込まれ、飲み込まれました。

昨日まで僕にとって『ブランディング』はほとんどアンテナが立っていない言葉でした。
しかしこの2日間の様々なトークを通じ、関心が芽生えました。まだ高くはないけれども間違いなくアンテナは立ちました。
これを伸ばせるよう、意識してブランドの観察をするようトレーニングしようと思います。


太田 文明さん 「日本型サービスデザイン・プロジェクト」の成功の秘訣

『UXデザインは単一のタッチポイントに対して素晴らしい体験をデザインすること。サービスデザインは多数のタッチポイントをカバーする根本的な体験をデザインすること。』とおっしゃられていました。

UX is Queen と言うほどですし、UXが競争力の鍵だなどとも言われる最中なので、"UXが全て"のような錯覚がありました。
けれど冷静になってみればたしかにその上にはサービスデザインという概念があります。どちらが上下というよりも、UXが全てであることは到底ありえない。
ハッとしました。

さらにもう一つハッとする言葉が。

『「わかる」はもうたくさん。「かわる」をはやく。』
反省だらけです。知識や誰かの台詞が溜まってもかわらなければ意味はない。
「かわる」を創れるデザイナーでなければと、ハッとしました。


横井 康秀さん カタチから造り方まで、自動運転モビリティ・マイクロEVの原型をデザインする

「デザイナーが、カタチだけではなく、使い方・創り方・売り方・届け方まで、デザインしていく」
めちゃくちゃ希望の湧く言葉を語られていました。

僕は企画職よりのデザイナーあるいはデザイナーよりの企画職的な人間になりたいのだと自己分析しているのですが、
プロダクトそのものを飛び越えたトータルのデザイン(もはやプロデュース)をするデザイナーの役割の広さとその責任の重さにワクワクします。

スピーチの中ではモビリティーの制作事例を紹介されていました。
「僕はエンジニアリングはほとんどわからないんですけれども」と言いながら、あんな素晴らしいプロダクトとそれだけではない全ての設計をなされているのか!と驚きました。

デザインの力、デザイナーの力は強い、と改めて思いました。


堀田 峰布子さん 「つくる」X「つたえる」がもたらす新たなデザイン

『プロジェクトにコピーライター』
というフレーズがあり、なんだか新鮮でした。

コピーライターがチーム向けに言語化を助け、共通認識をとり、向かうゴールの解像度を上げるためのコピーライター。
そんな役割があるんだと初めて知り、良いショックを受けました。

他にも「いくら良いプロダクトを作っても、使ってもらえる、買ってもらえる時代ではありません」という言葉もありました。
『たしかにそんなこと言われてるな』程度の感想を持っている僕の隣にいた先輩は、強く共感しているようでした。

まだ僕にはデザイナとしての現場経験がほぼ皆無です。
現場感の強いお話だったんだろうなと解釈しています。

また時が経ってから聞き返したいスピーチになりました。


佐々木 智也さん フルスタックより強い、オールラウンドデザイナーのつくりかた

「フルスタック」よりも「オールラウンド」というお話。

タイトルが印象的で、とっても聞きたかったセッションでした。
納得感を持って聞きつつも、「だけどなぁ..じゃあ僕はどうしよう..」と、ちょっと立ち止まって思考できるきっかけをくださいました。

僕はメタップス佐藤航陽さんのこのツイートが好きです。

僕は「デザインがしたい」というよりも「良いサービスを作りたい」です。
それのために自分ができることをチームの役割の中で選べるようになりたいと思っていて、とはいえ何かの職種に分類しようとした時に、もっとも理想に近い働き方ができるのがデザイナではと思い、デザイナになることを決めました。
シンプルに、良いものを作りたい。

この僕の信条と、佐々木さんのおっしゃったことを合わせるとこのように整理できました。
各々が伸ばすスキルのベクトルとそれで生まれる内積の和がチームとして最大化しうまく活かし合えるようにするには、「フルスタック」ではなく「オールラウンド」が良い。と。
入社先のデザインチームの中でも、うまく活かせるポジションを見つけて、価値を発揮できるような「創る人」になりたいです。そしてそのポジションからオールラウンドに広げていく。


渡邊 徹さん VRにおける視点のデザイン

楽ーーーしかったです!!


VRのデザインに興味を持たない訳が無いセッションでした。
XRコンテンツのプロトタイピングもとても手軽にできるということで、確実に技術の進歩がどんどん進んでいるんですね..。

昨日のVoicyさんのVoiceTech、ティアフォーさんの自動運転のように、新しい技術や領域にチャレンジすること、楽しそうだなぁ..と何回このイベントで思ったことでしょう..
 VRのデザインも楽しそう..!


長谷川 敦士さん デザインコンフィデンス - これからのデザイナーに求められるもの

最後ということで集中力振り絞って聞いたつもりだったんですが、終わって帰った今でもまだ咀嚼しきれず。。。です

デザイナーの先輩や同世代と感じることを意見交換して、もっと落とし込んでいきたいと思います。

ただメッセージとして受け取り、強く思ったことはあります。
「デザイナーとしてProfessionalであろう」
「デザイナではない人たちに、デザインの力を伝えていこう。」
「そして逆に自分はデザイン以外のことも理解していこう」


なんどもアーカイブ聴かせてください。
素敵なセッション、ありがとうございました!

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三上蒼太 / Sota Mikami
読んでいただきありがとうございます!サポートは次回の執筆に役立てさせていただきます。 普段はTwitterでつぶやいています 👉https://twitter.com/sota_mikami

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