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メディアあれこれ

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メディアには「取材する」メディアとしないメディアがあります。取材は社会のインフラです。新聞社の衰退によって、このインフラが細りつつあります。健全な社会を維持していくために、取材す…
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2024年10月の記事一覧

メディアあれこれ 9 戦争とメディア雑感

◇ハイブリッド報道の進行  ハイブリッド戦争と呼ばれるのはウクライナ戦争(ロシアのウク…

メディアあれこれ 8 もう本屋には行かない?!

<2016年3月に「情報屋台」に書いた文章です。> ◇本を迷いつつ選ぶ、買う、並べる・・・読…

メディアあれこれ 7 マスメディアとソーシャルメディアの連携の時代へ(27年前の予見…

以下は、「日経情報ストラテジー」1997年3月号所載に書いた文章です。27年前ですが、古びてな…

メディアあれこれ 6 デジタル化が開く新聞の新世界(下)こんなこともできる

◇デジタル化で新聞は平面から立体になった  デジタル新聞(デジタル版、電子版)は従来か…

メディアあれこれ 5 デジタル化が開く新聞の新世界(上) 発展前史=成功体験と落と…

◇明治維新期、日刊新聞が登場 ニューヨークタイムズは日本に特派員派遣  渋沢栄一を主人…

メディアあれこれ 4 アテンションエコノミー下のニュースメディアのゆくえ

◆情報洪水下の“客引き”経済  現在は情報洪水の時代です。情報を発信するメディアもまた…

メディアあれこれ 3 「部数拡張のためなら女も活用する」から始まった女性記者

◇化け込み女性記者は、開いていない門をこじあけたパイオニア  『化け込み婦人記者奮闘記』(平山亜佐子著、2023年6月、左右社刊)という本が最近出て、いくつもの新聞書評で取り上げられた。明治以降の女性記者の歴史を書いた本は、以前からいくつかあったが、この本は、化け込み記者に焦点を当てて、その実像が具体的に描かれていて引き込まれる。化け込みとはなりすましのことで、読者ののぞき趣味を満たす企画である。  その化け込み記者第1号の下山京子は、明治40(1907)年、大阪時事新