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売茶翁の「通天橋のほとりに茶を煮る」を見に東福寺

私の推し旅の記録。

行けなかった富岡鉄斎展。出典作品に特に見たい物があった。

没後100年 富岡鉄斎 on Instagram: "2024年4月2日(火)~5月26日(日) 京都国立近代美術館にて 「没後100年 富岡鉄斎」を開催 幕末、京都の商家に生まれ「最後の文人画家」と称えられる富岡鉄斎の大回顧展が27年ぶりの京都で開催! 重要文化財をはじめ、代表作などが200点以上! ――――――――――――――――――――― 没後100年 富岡鉄斎 【開催期間】 2024年4月2日(火)~5月26日(日)*会期中に一部展示替えがあります 第一期 4月2日~4月14日/第二期 4月16日~4月29日 第三期 5月1日~5月12日/第四期 5月14日~5月26日 【開館時間】 午前10時~午後6時 金曜日は午後8時まで開館 *入館は閉館の30分前まで 【休 館 日】 月曜日(ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館)、4月30日(火)、5月7日(火) 【観 覧 料】 一般1,200円(1,000円)、大学生500円(400円) ※( )内は前売と20名以上の団体及び夜間割引(金曜午後6時以降) ※高校生以下・18歳未満は無料。 ※前売券は3月1日(金)~4月1日(月)までの限定販売。 【会 場】 京都国立近代美術館[岡崎公園内](〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町) 【お問合せ】 075-761-4111 ※詳細は公式HP等で随時お知らせさせていただきます ――――――――――――――――――――― #没後100年富岡鉄斎 #富岡鉄斎 #鉄斎 #tessai #最後の文人画家 #文人画 #重要文化財 #幕末 #明治 #京都国立近代美術館 #momak #京都 #kyoto" 14 likes, 0 comments - tessai2024 on March 29, 2024: "2024年4月 www.instagram.com


鉄斎美術館所蔵の『高遊外売茶図』。この絵や写真について載せている物が全然なくて、売茶翁の知名度の低さを改めて認識した。鉄斎美術館さんの写真をお借りする。

《高遊外売茶図》明治~大正時代(清荒神清澄寺 鉄斎美術館蔵)
http://www.kiyoshikojin.or.jp/tessai_news/tessai20240421

掛け軸だと思っていなかったので、この写真を見せていただけただけでも大きな収穫だ。絵の場所は京都の東福寺。紅葉の季節に話題になる通天橋という橋の下に沢がある。桜かな。川辺をしっかりと見る。

茶席を設け、幟を立ててお客様を待っているっぽい売茶翁の姿が見える。『売茶翁偈語』にある漢詩の世界を描いたのだろうけど、売茶翁が笑っているように見えるんだよね。拡大しても見えなくて、やっぱりこの絵は実物を見てみないと。

先に京都に行く機会があったので、東福寺に行って来た。京都のお寺は大きい。広大な敷地に立派な本堂。東京のお寺ではこんな規模はなかなかないと思うし、神社と比較してもお金がありそう。

通天橋の有料ゾーンに入って"ほとり"を探した。頭に浮かぶのはやっぱりコレ。

通天橋畔煮茶|通天橋のほとりに茶を煮る

『売茶翁偈語』1763年

まだ橋についていないうちに素晴らしい青紅葉に目を奪われた。若い苔?とのコラボが爽やかでたまらない。実際は、この季節とは思えない暑さだったんだけどね。

他の観光客が橋を目指して進むなか、私は脇道に逸れる。侵入禁止になっているだろうと予想していたけれど、階段があって小川が見えた。目黒川!

いや、等々力の渓谷の方が近いか。絵のようなありのままの姿ではなく補強された現代の沢だけど、見上げる紅葉は格別。描かれたのは、この右側付近で茶を出す売茶翁かな。

茶烟籠擁通天 | 茶烟を籠めて通天を擁す
松風自共泉石響 | 松風自ら泉石と共に響く

『売茶翁偈語』1763年

湯気が紅葉と通天橋を包み、湯が沸く音は川の水の音と響く。

確かに川の音が心地良い。絵のように下から通天橋を見ることはできないけれど、まぁいいわ。下まで降りない人が大半だけど、下りてみると残る印象がずっと強くなる。グランドキャニオンでもそうだった。

通天橋の上にも行ってみる。緑しかなく、橋は古い。売茶翁のいた頃は木ももっと若く小さかったのかな。なんて、情緒豊かなことも考えたけど、許可なくお店を出し、沢の水を使って楽しめた緩さが良い世の中だなと思った。

富岡鉄斎の絵に見える通天橋は、橋に上がる手前で撮れた。

木々が重なる奥行きが良い。
しかし大きな寺だこと、再び。

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