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山路という名の和菓子
「やまじ」と読みたくなるが、「やまみち」だって。
先日の抹茶レッスンのお茶請けだった。丸の内の一保堂さんには喫茶もあって、そちらではお茶請けに京都のお菓子をいただけるのがうれしい。まだ行ったことがないお店のお菓子に出会うことばかり。次に訪れた時には行ってみたいと、毎回思っている。
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で、山路。写真をきれいに撮れなくて残念だった。だけど、本物も繊細な自然に近い色をしていた。黄土色の下にほんのり赤、中心に紫の餡。瓦屋根の端のような特徴のある形もおもしろい。
お店の方の説明によると、このお菓子は季節の移り変わりに合わせて色合いも変わるらしい。もう少ししたら、より赤が多く、冬には表面が白に、春はピンク、夏は緑。そう、このお菓子は京都の山々を表現しているのだそう。「やまみち」だからハイキングで歩く小道から見える景色なのだろうけど、連なる京都の低い山々にも見える。
なんて素敵なお菓子だろうと思った。ネットで検索してみると、季節ごとに違う色合いのお菓子が出てくる。全部を自分の目で見て食べてみたい。比較的頻繁に和菓子屋さんを訪れていると思っていたけど、このお菓子のことを知らなかった。東京の和菓子屋さんにも山路はあったけど、時雨で包まれていた。タタリ神の外側のウネウネしたみたいなやつ。京都のお菓子はこちらではあまり見ない物も多いから、訪れる時はなかなか大変。
山路はロマン。次はどんな色合いの山路に遭遇できるだろう。