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50代からの登録養成課程 私がメンタル不調気味になったと感じた時

 私は50歳を目前に、会社からのキャリア自律についてのスタンスから自分自身も残りの社会人人生で自分を成長させるためには自ら決意して挑戦をしなければと思い、自立したキャリア形成による会社以外での社会貢献を目指すべく中小企業診断士に挑戦することを決意しました。その後、独学で第一次試験に合格した後にリカレント教育の環境で学ぶことを希望し、登録養成課程に現在は通っています。
 サラリーマンとして30年近く仕事をしていると、「メンタル」が不調となった同僚や部署の人たちもいましたし、また、自分も、あの時はメンタルが少し不調だったかな?と思い返す場面もあります。
 今回は私がメンタル不調だったのでは?と思われる時の心象や症状などを書き留めつつ、今後、同じようなことが起きた時や起きそうなときの注意点として書き留めておきます。

誰にでも好不調はあるが、限度を超えてはいけない

 上記のWeb記事に記載されていたアンケートにによると、入社して3年目以内と16年目以降にメンタル不調を感じる人が多いというデータがあり、これは確かにそのように感じます。
 私自身は入社4年目にはじめにメンタル的にも大きな転換期がありました。この時は、初めての異動がありました。隣の部署への異動、、、とか、同じビルの違うフロアに異動、、とかではなく、関東圏内の田舎支店からいきなり都内のど真ん中で、これまでの営業職から新しい部署はスタッフ組織となり、いきなり3桁億円以上の規模の仕事になり、メンタル的にしんどかったのを今でも覚えています。
 営業職の時は割と勢いで乗り切っていたのがスタッフ組織では全く通用せず、そしていきなり英語での会議だったり、周りの人の学歴がもう、自分が見たこともないようなご経歴の人たちばかりで、私は仕事に慣れず、これまでの人生で割と評価されていた学歴もこの部署の中では最底辺となり、先輩、上司との会話もかみ合わないなどでしんどかったのを覚えています。
それでも、体への症状は特に出なかったのは、体力的に仕事が終わった後に気心知れた人と飲みにいけたり、会社以外でのコミュニティなどがあったからだと思います。
 結果的には自分が若い時期に大企業の仕事の進め方の厳しさと着実さを学びとることができました。国内、国外のM&Aや金融の世界を知ることもできました。外資系銀行への研修などにも通わせてもらうなど、今となっては良い「思い出」と「体験」でした。この分野で負けん気をもって、もっとこの分野に首を突っ込みたかったのですが、それ以上に周りがすごすぎて「私はこの分野を専門にはできない」と思ってしり込みをしてしまったのは心残りです。
 次にメンタル不調が多いとされている、「社会人16年目以降」についてです。このころはマネージャーになって数年となり、仕事のプレッシャー、昇進、昇格のプレッシャー、所帯を持つことで芽生えたプレッシャー、住宅を買ったことによるプレッシャーなど様々でまさにデータの示す通り、「責任」「業務負荷」、「マネジメント」、「育成」、「家族や子供」など様々なところからプレッシャーがありました。
 私はそんな時に、会社の海外案件をリードする立場にあり、周囲の説得などもうまくすすまず、また、今となっては、あの時はパワハラだったと感じるような指導を受けたりでメンタルは追い込まれたのですが、それ以上にメンタルがやられる前に、体に支障をきたして、2週間ほど入院をするということも経験しました。
 負けたくない自分は退院1週間後に取り組んでいた案件のクローズのため、すぐに海外出張を入れて案件のクロージングに向けた対応ができたことは自信に繋がってます。
 その後は上司とぶつかりながらも、プレッシャーを自分だけで背負うことはせずに、なるべく本音を話して、考えが合わない場合はとことん上司にも議論をもちかけて、自分の考えを主張しようと思うようになりました。
 合わない上司から理不尽な対応を取られたことと、会社外のコミュニティでうまくいかなかったことが重なって、心労が重なったこともありましたが、この時も心に大きな傷や病気をする前に、体が”No”と反応し、変調したので、病院で内科的な治療で終わり、メンタルにきて長引くということは自分の場合はありませんでした。

 このように、私の場合は心理的に負荷がかかり、それが一定の度合いを超過すると、体に支障をきたすようです。心の病気の診断がでたことはないですが、精神的なストレスは体に異変をもたらすことを若い時から体感しているので、このあたりのリスク回避として
 「自分だけでストレスや仕事の負荷を抱え込まない」
 「会社は最後まで助けてくれないので自分の身は自分で守るしかない」
 「心の病気は治るまで時間を要するから、常にがんばりすぎない」
ということを念頭に置くようになりました。

 私自身がまだ未熟で上司や部下には迷惑をかけたりしていますが、完璧を目指すことなく、心にストレスを持ち続けないようにこれからも、適度に手を抜いて働くことを心がけたいと思います。
 自分には鋼のメンタルを持てる精神力があると思わないこと、どんなにパワフルで人付き合いがよい人でも、心の病にかかる可能性があることを知っていることは強みと思っています。
 会社とも、上司とも、部下とも「良い距離感」を自分から作っていくことが大事だと思っています。

最後までご覧くださりありがとうございました。

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