50代からの登録養成課程 職場で動機付け要因を引き下げる人にならないために
私自身、50歳直前から中小企業診断士を目指し、第一次試験、第二次試験の勉強をしてきました。この両試験で頻出される内容に「ハーズバーグの二要因理論」があります。 ハーズバーグはアメリカの臨床心理学者で、仕事における満足と不満足がどのような時に起こるのかを分析しています。
大きくは「動機付け要因」と「衛生要因」に分け、「動機付け要因」は仕事に満足を引き起こすもので成長や承認を得たい欲を満たすもので、これが無くても不満はすぐには出ないが、あれば仕事に対して、前向きになると言われています。
一方、「衛生要因」は不満足要因と言われており、整備されているからといって必ずしも満足向上にはならないが、これが整備されないと不満を感じてしまうマイナスに動く要因ものです。具体的には職場関係や職場環境、労働条件、給与などが挙げられます。また、安全配慮、心理的安全性、上司との関係などもこちらに含まれます。
そのため、二要因のどちらかだけを追求するというのではなく、両方の要因に配慮し環境を整えていくことが社員の満足度を上げ、不満足を下げ、離職の防止につながります。衛生要因に関する問題の解消と動機付け要因を充足させることを同時に満たす必要があります。
今回は職場を腐らせて部下をつぶす上司についての記事がありましたので、自分には当てはまらないと思いたいと思ってはいますが、先々に起こりうる可能性はゼロではないので、将来への戒めをこめて書き留めます。
職場を腐らせる上司に見られる共通点
職場を腐らせる上司には以下の共通点があるようです。
・根性論を出す
・過大なノルマ
・他人のせいにする
・陰で足を引っ張ろうとする
・他人の喜びを台無しにする
私自身もしていないと自覚している根拠は、自分が上層部からきついノルマなど言われていないこともあると思っています。
この手のことでいちばんやっかいなのは、「言っている本人が気づいていない」という点です。むしろ、良かれと思ってアドバイスのつもりで言っているところが根深い原因にもなっています。
仕事でも、プライベートでも、そして登録養成課程の学びの場でもコーチングの基本所作でもある、「話を聴く」、「途中で遮らない」、「笑顔で相槌をうつ」、「承認する」、「称える」、「共感する(気持ちに寄り添う)」ということを意識することを改めて心がけようと思いました。