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子どもたちも大人も夢中に!金融や経済を楽しく学べるコンテンツとは?

こんにちは。
SMBC日興証券note編集部です。

近年、投資への関心がますます高まり、書店には関連本がずらっと並び、SNSやテレビでは連日さまざまな金融経済ニュースで賑わっています。

そんな中、私たち大人も子どもも楽しく学べて将来役立つお金の知識が身につくように、リアルイベントの開催やコンテンツづくりに日々取り組んでいます。

どんなイベントで、どんなコンテンツをつくれば、みんな楽しみながら学ぶことができるのか。

今回は、現場であらゆる活動に携わっている2人に詳しく話を聞きました!


SMBC日興証券ならではの「金融経済教育」とは?

―金融経済教育とは、具体的に誰にどんなことをしているんですか?

川西:当社では、小学生から大人まで、幅広い層の方を対象に金融経済教育の場を提供しています。教材や内容についても各世代のニーズにあわせて、いろんなコンテンツをご用意しています。

藤原:例えば、小学生であれば、お金や経済の基本的な知識について楽しく学んでもらえるクイズやゲーム、中学生は講義形式で家計管理を学ぶような内容もあります。

あとは、キャリア教育も兼ねて、証券会社の仕事や働き方を学ぶ企業見学や、支店を訪問して営業を擬似体験するようなツアーもありますね。

―遊びの要素を取り入れたり、講義や体験型学習だったり、いろんな学びの形があるんですね。

川西:そうですね。さらに高校生になると、より実践的な内容になります。 2022年から学習指導要領に「資産運用」が加わったので、資産運用の考え方や金融トラブルに巻き込まれないための知識など、実社会に近い学びになるよう教材や教育内容を設計しているんです。

―そういった活動は、いつ頃から始まったんですか?

川西:2001年頃からです。当初は産学連携の一環として大学生向けに学びの機会を提供する「寄付講座」の実施から始まりました。
その後、2005年から、小・中学生、高校生と、対象となる年齢層を広げていきました。

※寄付講座を含めた当社の金融経済教育の取り組みについてはこちら!
https://www.smbcnikko.co.jp/csr/social/education/

―もう20年以上も前からなんですね!活動の目的についても教えてください。

川西:子どもたち一人ひとりに、それぞれの夢や目標があると思います。
次世代を担うみなさんが、将来的に理想のライフプランを叶えていくために、お金の話は避けては通れず、金融や経済の知識は必要不可欠だと考えていて。

正しいお金の知識を増やして、社会に出た時に自立する力を早い段階で身につけてもらう。そういったサポートをすることが、証券会社である私たちの社会的意義にもつながるので、全社で積極的に取り組んでいます。

毎年好評の人気イベント「家族でワクワク体験DAY」

―そうして毎年夏に全国の店舗で開催されているのが「家族でワクワク体験DAY」なんですね。

藤原:はい。小学生を対象にした「家族でワクワク体験DAY」を毎年7月下旬〜8月下旬にかけて開催しています。親子での参加はもちろん、おじいちゃんやおばあちゃんとお孫さんが一緒に参加されることもあります。
2006年から始まったイベントなのですが、毎年ご参加されている方もいたりと、リピーターも増えている夏の人気イベントになっています。

全国に店舗を持っている強みを活かした“地域密着”も1つの大きなコンセプトになっています。基本プログラムは用意していますが、その地域特有のカラーも大事にしてほしいので、店舗ごとで内容が異なるんです。地元の企業とコラボした授業を展開する店舗もありますね。

―具体的にはどういう内容なんですか。

川西:例えば、地元の方に馴染みのあるご当地ネタと金融教育を掛け合わせたビンゴゲームを開催したり、支店長が考案した独自の通貨を発行してクイズ形式で学ぶようなオリジナルのコンテンツもありました。

地元の自治体と組んで開催する店舗もあって、私たちの部署宛に「ご当地キャラを呼んでもいいですか?」というお問い合わせがきたことも(笑)。

また、店舗の方が自ら着ぐるみを着ることもあって、とても盛り上がったようです。家族で楽しめるような工夫を各店で行っているので、店舗ごとに個性が出ますね。

―イベント参加者を募る時は、どのようにPRしているんですか?

川西:お客さまに直接ご案内したり、あとは毎年7月上旬にはプレスリリースを出しています。
リリースしてから早々に定員が埋まる店舗もあり、金融や経済、投資といった分野に対する世の中の関心が年々高まっているんだなと感じています。

モンスターで対決!?定番の人気コンテンツとは?

―数ある中でも、特に人気のコンテンツってあるんですか?

藤原:小学生を対象とした「アセットモンスター」は全国どの店舗でも人気があります。
楽しく遊びながら経済や金融の知識を身につけられる当社オリジナルのカードゲームなのですが、やはり小学生はゲームのコツを掴むのがすごく早くて。
意外と大人のほうが「難しい…」と言いながら、子どもたちに負けてしまうくらいです(笑)。

― 登場するモンスターたちも、それぞれ個性的で印象に残りますね。

川西:楽しく遊べるルール設定はもちろん、「株式」はカブトムシ、「国債」はサイをモチーフにするなど、オリジナルキャラクターの開発にもこだわっていて。現実の経済イベントや社会情勢と連動したカードを使ってコマを動かしながら、経済や金融について楽しく学べる本格的な内容です。

一 ゲーム以外では「名刺交換」も人気コンテンツだと聞きました。

川西:参加されたお子さまの名前を入れたオリジナル名刺を用意して、クイズやゲームをする前に支店長と名刺交換をするという、社会人を擬似体験できるコンテンツですね。

オリジナル名刺

藤原:子どもたちにとって珍しい体験であることはもちろん、店舗の社員や子どもたち同士でコミュニケーションをとることで雰囲気に慣れていただくことにもなりますし、毎回大盛り上がりですね。

一多くの店舗が積極的にイベント開催に向けて盛り上がっている印象ですね。

川西:小さなお子さまでも、最後まで飽きずに楽しみながら学んでいただけるように、というのが「家族でワクワク体験DAY」のモットーなので、おもしろいコンテンツ事例は店舗間でシェアすることも。他の店舗が盛り上がっている様子を見ると良い刺激になるんです。

若手社員も、企画や運営に積極的に関わってくれていて。特に新入社員にとっては、普段の業務とはまた違った形でお客さまとコミュニケーションがとれる良い機会になっているみたいです。

新入社員のアイデアを採用!「株式」を学べる魚釣りって!?

一キャリアや社歴に関係なく、企画段階から若手の方も参加されているんですね。

藤原:そうなんです。人気コンテンツの1つに「銘柄コード魚釣りゲーム」があります。支店長が考案したゲームアイデアを、入社1年目の社員がより楽しく学べるようブラッシュアップして実施したところ、参加したお客さまから大変ご好評いただきました。

まずその店舗で採用された事をきっかけに基本プログラムのコンテンツとして採用。今年から全国の店舗でも実施されるようになりました。

一入社1年目でもアイデア次第で大活躍ですね!どんなコンテンツなんですか?

藤原:魚釣りゲームをアレンジしたもので、魚の裏に株式の銘柄コードが書いてあるんです。
まずは魚を釣って、裏に記載されている数字(銘柄コード)から株価をチェック。その株価をポイントにして勝敗を競うゲームです。釣った魚の「匹数」ではなく、「株価」を絡めているところが特徴ですね。

川西:証券会社らしく、投資や株式をうまくルールに組み込んだコンテンツになっていると思います。この事例のように、新入社員も積極的に企画に参加してくれるので、会社全体で金融教育に取り組むムードは企業文化としてしっかり根付いている実感がありますね。

もっと金融経済教育を拡充させるために

一金融経済教育をするうえで、気づいたことや心掛けていることを教えてください。

藤原:小学生であれば、当社で起用しているサンリオキャラクター・ポムポムプリンのイラストを資料に入れたりすると喜んでもらえるので活用することが多いですね。

高校生や大学生になってくると、すでに証券口座を開設していたりするので、投資に関する具体的な質問がくることも多く、できるだけわかりやすい表現で丁寧に答えるようにしています。

川西:金融や経済の話って、専門用語が出てきて難しくなりがちですよね。だから、なるべく難しい言葉を使わずにやさしく噛み砕いた内容の資料をつくることは常に心がけています。

一最後に、これからのビジョンについて聞かせてください。

藤原:例えば、カードだけでなくオンライン上でもっと手軽に楽しめるように、オリジナルカードゲーム「アセットモンスター」のデジタル化を進めたり、今の時代にフィットした形でより幅広く金融経済教育を展開できるように、コンテンツをどんどん進化させていきたいと思います。

川西:当社だけではなく、学校の先生方と一緒に授業を広げていくことも視野に入れています。
今年の4月に金融経済教育の機会を全国に拡充することを目的とした国の認可法人「J-FLEC(金融経済教育推進機構)」が設立されたので、そういった機関とも協働して、より積極的に学びの機会を広げていきたいと思います。

編集部あとがき

今回の取材現場に用意された「アセットモンスター」のセット。
普段は、主に各店舗でのイベントで登場するコンテンツなので、編集部の中でも初めて見る人もいれば、久々に実物を手に取ったというメンバーも。

遊び方の説明を受けて、その完成度の高さと想像以上に凝ったルールに驚きました。これをすぐに理解して遊べる子どもたちの柔軟さに感心します(笑)。

またデジタル版の最新デモ画面は思わず「おぉ〜!」と声が上がるほどの仕上がりで、完成が待ち遠しい!

今後もバラエティに富んだ金融経済教育コンテンツがどんどん生まれるんだろうなと予感させてくれる、まさにワクワク楽しい取材になりました。

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