「証券会社の社員は、どんな投資をしている?」を解き明かす!〜若手社員編〜
こんにちは。
SMBC日興証券note編集部です。
“証券会社社員のリアルな資産運用”をテーマに、若手からベテラン社員まで、それぞれの運用方法や投資との向き合い方をインタビューする特別企画。
インタビュー第1弾となる中堅社員編はこちら!
第2弾は、今回の企画で最年少となる幡野さんにインタビューを敢行。
まだ入社年数・投資歴2年にも関わらず、インタビュアーも思わず唸ったその投資哲学とは!?
ぜひ最後までご覧ください!
先行き不透明な時代に「将来の資産」を守る
― 今回は第2弾ということで、幡野さん、よろしくお願いします!
若手社員の目線から、どんな資産運用を語ってもらえるのかとても興味深いです。
幡野:よろしくお願いします!私は投資信託の積み立てとNISAを活用しながら個別株にも投資していて。高配当銘柄の中でも、株式分割されて購入しやすくなった銘柄が中心です。
あとは、株価チャートの値動きを確認しながら、一定の期間内で割安になっている銘柄を探して、購入を検討するという流れです。いずれも、少額から購入できるという点は重要視していますね。
― 入社2年目でそこまで幅広くやっているとは凄い(笑)。
そもそもですが、なぜ投資を始めたんですか?
幡野:ありがとうございます(笑)。私たちの世代は、将来きちんと年金がもらえるのか不透明な世代かもしれないという不安を持ったことでしょうか。
さらに、インフレによってお金の価値が目減りしていく可能性も高いですよね。そういったお金の問題に早めに備えておきたいと考えて、昨年から少しずつ始めました。
― 資産運用において「銘柄分散」、「長期積み立て」に適した投資信託は、やはり候補にあがりますよね。
幡野:そうですね。特に「何から始めればいいか分からない」と悩んでいる方にとっては、最初の一歩としてすごく始めやすい選択肢だと思います。
― 「個別株」については、幡野さんの中で何か投資の方針はありますか?
幡野:投資信託で分散投資をしながら、個別株に関しても基本的にはつみたて投資と同じ考え方で、あくまで長期目線で保有することが重要だと考えていて。
株価の短期的な値動きを気にするのではなく将来性に投資をするという感覚で、少しずつでも配当金が積み重なっていくように、無理のない範囲でコツコツ購入しています。
投資を始めるうえで「重要なこと」って?
― ちなみに、幡野さんの同世代の方は、みなさん投資してますか?
幡野:例えば社内の同期メンバーたちは、まずは積み立て投資をやっていたり、米国株を中心に投資していたりと、それぞれのやり方で始めていますね。
最近になって、社外の同世代の人たちの中でも、積み立て投資を始めたとか、投資に興味が出てきたという声が多くなってきたなと感じています。
― 新しいNISAをきっかけに、積み立て投資は今後もますます注目度が高まっていきそうですね。
幡野:新しいNISAの反響はすごくて、お客さまからのお問い合わせもすごく増えました。まだ言葉が先行している状況ではありますが、まず新しいNISAという選択肢が広く認知されたことはとても良いことです。
「つみたて投資枠」が年間120万円まで引き上げられたことで、投資経験の有無に関わらず、本当に幅広い層の方々に広まっていった実感があります。
― お問い合わせを受けた時は、お客さまにどんなことをお話しするんですか?
幡野:投資に関するご相談をいただいた時は、何かをご提案するというよりも、まずはお客さまのお話を伺うことが中心です。
投資の目的や将来のライフプラン、許容できるリスクの範囲などを明確にすることは、投資を始めるうえで非常に重要なこと。初めてお話しさせていただくお客さまには、その部分をしっかりお伺いすることを大事にしていますね。
まずは「小さく始めてみる」ことが大切
― なんてしっかりした意見を...本当に入社2年目ですか(笑)。
幡野:本当ですよ(笑)。でも、まだまだ勉強したいことはたくさんあって。今後は、もっと米国経済についての知見を広げて、米国株への投資も検討したいなと考えています。
また株式以外にも米ドル債などを検討しています。株式ばかりに偏らせるのではなく、自分の許容できるリスクを考えて、債券など幅広い投資ができればと思っています。
― なるほど。投資をするうえで、どんなインプットをしているんですか?
幡野:基本的には、当社が発行している各種レポートを読むこと。あとは、経済ニュースの見出しだけでも概要は把握できるので、効率的に情報を集めたい時はざっと目を通すようにしています。
株価チャートを見る時は、直近3ヵ月から、1年、3年と、まず株価のトレンドをチェック。それから、例えば決算時に株価が下がっていたら、「なぜ下がったのか」とか「今後の見通しはどうか」といった細部を自分なりに分析するようにしています。
― 投資歴2年でもしっかり資産運用されている幡野さん。
投資初心者の方に最も近い立場として、最後に一言メッセージをお願いします!
幡野:投資を始めようと考えた時、真っ先に「損するかも…」ということが頭をよぎると思うんです。それでも、まずは小さく始めてみるということがとても大切だと考えていて。
時間もリスクも資産もきちんと「分散」することを意識しながら、小さく始めて経験をコツコツ積み重ねる。そして、自信と知識を蓄えたら次のステップへ進む。そんなイメージで、ぜひ一歩を踏み出してみてください!
(第3回に続く)
第3回は、いよいよベテラン社員が登場。
投資について、より多角的な視点からわかりやすく語ります!
第1弾の中堅社員編の記事はこちら!
第3弾のベテラン社員編の記事はこちら!