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防湿庫の衣替え(Ai Nikkor 50mm F1.2)
きょうも大阪は暑いです。
ほんの少し前まで、湿度20%台なんてのも普通だったんですが…。
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ちょっと防湿庫を開けっぱなしにしていたら、あれよあれよと50%近くまでになっていました。
カメラ好きにとっては厳しい季節の到来です。
(防湿庫がホコリかぶってますね。掃除しなきゃ)
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ついでにがさごそと中を探っていたら、存在すら忘れていたニコンのレンズが出てきたのでEOS RPに装着してお散歩に出かけることにしました。
いつの時代のものだろうと気になって検索したところ、こんなサイトを発見。
レンズに書かれたシリアルナンバーを入力すると、そのレンズがいつ頃作られたものなのかを教えてくれるサイトです。
インターネットって素晴らしいですね。
ニコンのマニュアルレンズは改造が施されていて出自が分かりづらいことも多いので、ワンクリックで製造年代が分かるのはありがたいです。
んで、転がり出てきたこのレンズは1980年前後に作られたものだそうです。
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そんな、自分よりお兄さんなレンズを持って、ふらふらとお出かけに。
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季節がめぐろうと、太陽の位置が変わろうと、私のやることに変化はありません。ミスドです。
豊かな朝には豊かな糖分が必要なんです。
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最近は柚木麻子さんにすっかりはまっていたので、久しぶりに角田光代さん。
「全然いい奴なんかじゃないのになぜか好きになっちゃう」というバカバカしさを、幽体離脱した自分が見つめているみたいな冷淡な描写が好き。
冷静と情熱のあいだ、的な。見たことないけど。
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その後はコンタクトレンズを買いに梅田まで自転車で。
桜並木が新緑でこんもりしてきました。
すっかり夏みたいな空の色です。
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そして帰宅。
これからお昼ご飯を適当に済ませて、お昼寝タイムです。
(夕方から仕事)
久しぶりに持ち出した50mm F1.2ですが、開放のにじむような(というか乱視のような?)描写が独特ですね。
現代のレンズと比べると寄れないし、ボケも汚いし、諧調もせまい(気がする)し。
ヘリコイドもグリスが抜けてすかすかだし、カビ生えてるし。
まぁほんと優等生とは程遠いレンズなんですが、たまにはっとするように幻想的な世界を見せてくれる。この人(レンズだけど)と一緒に、もう一度あの世界を見てみたい、なんて思わせてくれる。
まるで、角田光代の小説に出てくる、だらしないけどなぜか憎めない男たちみたいだなぁ。
みたいなことを思いながら、また防湿庫にしまいました。
Super-Takumarの50mm F1.4のほうが、軽くてちっちゃいんだもん。