「おかえり」と「いらっしゃい」 / ULTRON 40mmをNikon FG-20で試写
修理に出していたNikon FG-20が返ってきました。
わいわい。
実は上記の投稿に書いたのですが、6月に一度FG-20を手に入れて、そしてすぐに売ってしまったんです。
でもそのあとムクムクと湧き上がる「やっぱりFG-20かわいくないかい?」の気持ち…。
結局我慢できずに別の個体を手に入れてしまいました。
それがこの個体。
外観はきれいで、シャッターも切れるものの、このカメラの目玉機能である絞り優先オートが壊れて使えませんでした。
露出計は動くものの、いざシャッターを切ってみると「バシャアアッ!」と、どう考えても最高速の1/1000だろお前、っていう声で啼くのです。
いつまでも外れジャンクをひいては二束三文で売る、なんてことを繰り返すのはバカバカしいので、ここは腰を据えて修理に挑戦…。
といきたいところですが、勘も経験も知識もないので潔くプロにお願いすることにしました。
ネットでいくつか対応してもらえるお店を見つけて、最終的には阿倍野にある篠原カメラさんに決定。
このお店、不具合のある箇所だけでなく、クリーニングやモルトの貼り替えも含めたトータルサービスで修理を受け付けてくれるお店です。
私としては絞り優先さえ動くようにしてくれればいいんだけどな…なんて思わなくもなかったのですが、「カメラをきっちり使える状態にして持ち主のもとに返す」という職人さんの矜持のようなものを感じて、このお店にお願いすることにしました。
さて、2週間ほどして修理完了の連絡があり、引き取ってきた時の写真が冒頭のものです。
モルトはぴしっと貼り直され、ファインダーもチリひとつなく清掃され、まるで新品のようです。これはすごい。
カメラがここまで生まれ変わるのかとびっくりすると同時に、ちゃんとしたところに頼んでよかったなと大満足です。
なんなら、手持ちの他のニコン機もオーバーホールに出したいくらい(お金さえあれば、ね)。
そして、つけているレンズはこれ↓
FG-20を修理に出しているあいだに、ノリと勢いで買ってしまったULTRON 40mm F2です。
上記の記事では、EOS RPにつけてその写りを堪能したのですが、こうしてFG-20が戻ってきたので、やっとフィルムカメラで使うことができるわけです。
すんごい前置きが長くなりましたが、今日はその、FG-20とULTRON 40mmで撮った写真が現像から上がってきたから載せよう、という記事です。
現像は愛知の桜カメラさんに郵送で出して、現像と同時にスキャンもやってもらっています。
安い!早い!きれい!で言うことなしです。
フィルムは期限切れのPRO400Hです。
デジタルカメラにつけた時に感じた通りですが、ぴっしり写る優等生ですね。
巷では滑らかなボケも高評価ですが、自分の腕ではそれを発揮させる写真が撮れませんでした。とはいえ、1枚目のコーヒーの写真など、目で見た感じに近い自然さは味わうことができます。
小さくて軽くてかわいくて、写りもいい組み合わせ。
がしがし使い倒していきたいです。