ぜんぶ運命だったんかい おじさん社会と女子の一生を読んだ

こんばんは。すまほんです。
笛美さんぜんぶ運命だったんかい おじさん社会と女子の一生を読んで、感想を書きたいなと思ったので、noteを真夜中に書き始めました。
※フェミニズム的なことを含んでいますので、苦手な方はここで止まってください。

本を手に入れたきっかけ

笛美さんと同じようにおじさん社会で働いている総合職の妹が、同じくおじさん社会で働いている私にプレゼントをしてくれました。
題名が面白そうだったから手に取ってみたけど、お姉ちゃんも読んだらいいかなと思ってプレゼントをしたそうです。

数々のパワーワード

この本にはたくさんのパワーワードが含まれていました。
わかる。と共感があふれる言葉や雷を打たれたような衝撃を与えてくれた言葉もありました。
飛行機の中で読んでいたのですが、途中で普段しない飛行機酔いをしました。
ただおなかがすいていたからなのか、本の衝撃が強かったからかはわかりません。
数々あった中で、共感して心に残ったパワーワードを書き留めたいと思います。衝撃を与えてくれた言葉は、ちょっと言語化がうまくできませんでした。

自分は過去の甘ったれた女子たちとは違う。特別な女なんだと信じていました。

ぜんぶ運命だったんかい おじさん社会と女子の一生
笛美

どこか、自分を特別視しすぎた表現だと思いますが、昔同じように私も思ったことがあります。
それは新入社員の時だったと思います。
おじさんしかいない部署に配属され、死ぬ気でしがみついてやるとおもって、私は男性社会でもやっていける特別な女なんだと思っていました。
いまとなってはとても空回りしていたように思えます。
生理痛が来ても、上司に言わず、いまだに他の男性社員に言うのは気が引けますが、上司には「生理痛のため早退します。」「生理痛のため在宅にします」等、いえるようになりました。
なにごとも甘ったれたと思い、耐えることが特別だと思っていました。

「高学歴•高年収•広告代理店のクリエイター」
もし私のプロフィールが男だったら、きっと多くの女性にモテて、今ごろ美人の奥さんとかわいい子供と愛人がいたんじゃないかと思います。でも同じスペックでも性別が違えば、全く別の運命になってしまうんです。

ぜんぶ運命だったんかい おじさん社会と女子の一生
笛美

この言葉も全く同じことを私は言っていました…。
なんなら何人か聞いたことあるんではないでしょうか。
笛美さんとは職業は違えど、婚活や恋活をしていた時、思って言葉にしていたと思います。
なぜそれを思ったかというと、婚活パーティーに行った際に、「俺より稼ぐんですね」と勝手に意気消沈され、
高学歴ほどはいきませんが、そこそこの大学ではあったので、
「僕じゃダメですね」と勝手に言われました。
「てかそんな勝手に意気消沈するなら這い上がって来いよな!!!!!!」と心の中で思っていました。
スペックだけをみて判断されるのは、男も女も関係なく婚活ではあるあるだと思いますが、私の努力が高評価の対象になっておらず、低評価なことに憤りを感じていました。
なぜできることが低評価となるんだろうと思っていましたが、この本を読んで少し謎が解けた気がします。

男性に自分を養って欲しいなんて、これっぽっちも思ってないのに、なぜか彼らは私を養う前提で話をしてくるのです。

ぜんぶ運命だったんかい おじさん社会と女子の一生
笛美

これも婚活の時に思いました。
本当にいるんです。「俺じゃ養えないなあ」とこっちはこれっぽっちも養ってほしいなんて思っていないのに。養う前提で話してくる人たちが。
養う、養わないにしろそれは私との話で決めていくことであって、あなたの感想を勝手に言わないでほしいと思いました。
まず、好きになってもないし、これを言われた時点で興味はなくなりました。まあ、向こうもないとは思いますが。

フェミニストのイメージ

笛美さんのF国での生活の部分はなるほどの連鎖でした。
のびのびと好きな服を着られること。
膣などを体の一部の話題として話せること。
なんとなく女子校での生活を思い出しました。
あの空間は女子としての尊厳や権限が守られていたと思いました。
のびのびと自分の意見が主張でき、性差なくすごせた日々は私にとって大切なものでした。
膣など大学の時に話してみるものなら、下ネタとして勝手に消化されているだろうなと思いました。
女性としての尊厳や権限が守られていた空間にいたからこそ、違和感を覚えるのが少し早かったかもしれません。
環境が違うところに行くからこそ、何かに気づけると思いました。
小さな違和感を無駄にしないことも大切だなと思いました。
私は、フェミニストは過激だと思っていました。

よくフェミニストのことを「過激だ」という人がいます。でもフェミニストの人たちが語っている経験は、女子会で話されているような旦那や上司の愚痴とほぼ同じなのです。ただフェミニストの違うところは、その原因が自分だけの問題ではなく、社会に存在する男女の不均衡にあると気づいて、その問題を解決しようと思っている点です。

ぜんぶ運命だったんかい おじさん社会と女子の一生
笛美

という文をみて、なるほど。たしかに。愚痴を大きくとらえるか個人ととらえるかの違いかと思いました。
それなら私も少しはフェミニストというものに力添えできるかもしれないと。
彼氏曰く、「女だから~っていわれるのがいやだ!!」とよく言っているそうなので、私が少しでもできることから始めてみたいなと思いました。

私の職場

私の今の部署は、幸いにも男女平等だと思っています。
自分が気付かない何かがあるかもしれませんが、今のところは何も気づいてません。
女性社員も若手も少ない技術職ということもあるのですが、のびのびと仕事できているし、化粧してこいなんて言われることもなく。
イメコンを嗜んでいるのにと思われるかもしれませんが、ノーメイク眼鏡出勤です。
自分の気分を上げるためにたまにメイクはしていきますが、毎日はしません。
最初は、部署の人たちも違和感はあったと思いますが、私の性格などを知ってもらっているので、特に何も言ってこないです。
たまに別部署のおじさんが何か言ってきますが、「そうですが、なにか?」というようにしています。
化粧も何もかもその本人の自由だし、会社の規則は破っていないので。
会社自体、おじさん社会なところもあるとは思いますが、がんばって女性管理職の割合など増やそうとしています。(女性社員が少ないので道のりは険しいとは思いますが…)
私は、会社のおじさんたちの価値観を、気づいたらそれは女性蔑視ですよというようにしたり、会社のアンケートなどにも積極的に書いていこうと思いました。
また管理職を目指していけば、少しでも貢献できるのではないかと思うので、なりたいものがない今、目の前の目標にします。
すこしでも生きにくいと思う女性が少なくなるように、私なりにアプローチをしていきたいなと思いました。
まずは、自分の会社に入ってくる新入社員たちが嫌な思いをしないように。

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