職場にスマートスーツを定着させるには
スマートスーツは、大学での研究、さまざまな業種の現場での採用実績、厚労省のエイジフレンドリー関連の第三者による実証試験などで、後背部にかかる負担を軽減し、「腰痛予防に効果がある。」と認められています。
これは、スマートスーツの特許である、背面に配置した弾性体(ゴム材)が中腰姿勢時に伸展し、その収縮力が上半身の持ち上げやお腹周りを引き締め、体幹剛性を高めることによるものです。
この機能を理解し、着用して注意深く観察すれば理解できるのですが、スマートスーツの開発コンセプトとして、着用感をなるべく意識せず、「さりげなく」機能を発揮するようにしています。ですから、着用して、その効果を強く実感することはありません。
また、スマートスーツは当初から、軽労化効果を目的にしています。軽労化効果とは、身体にかかる負担や疲労を軽減しつつ、日常の作業動作によって体力の維持・増進を図るという概念です。
しかし、多くの人、特に報道の人たちは、アシストスーツに、「パワーアップ」を求めてきます。「重たいものが軽くなった。」とか、「持てなかったような重量物が持てるようになった。」というような効果を期待されます。
その結果、現場に導入しても、作業者はパワーアップを期待してしまい、スマートスーツを着用しても、その効果を感じられないというのです。
労務管理者や経営者は、職場での腰痛予防を期待して、スマートスーツを導入されますが、実際に現場で働く人たちに着用してもらった結果、「効果が感じられない」と言われます。
いいえ、効果はあるのです。しかも、着用者の負担にならないように、さりげなく効果を発揮するようにしています。つまり、効果による違和感を感じないようにしています。
弾性体(ゴム)の配置は、筋肉にそって同じ方向に伸縮するように設計しています。ですから、その効果も気づきにくいのです。
現場で働く人たちにとって、スマートスーツを着用することは、一手間になり、面倒なことです。まだ起きていない腰痛のために着用することを嫌がることが多いと思います。
しかし、経営者、労務管理者の方々は、人手不足を背景に作業者が腰痛等の疾病になることなく、安全に作業してほしいと願っているはずです。もちろん、腰痛で一番苦しむのは作業者自身です。
ぜひ、スマートスーツの導入方法についてもご相談ください。