スマートスーツは中腰姿勢から起き上がる時に4つの機能を同時に発揮します。
当社はスマートスーツの開発のさきがけであると思っています。当初はモーター付きの製品開発をしていましたが、モーターをつけるということは、制御や電源を必要とします。当然、コストも高くなるし、故障もしやすくなります。
そこで、パッシブなアクチュエータとして弾性体(ゴム)を選び、ゴムの力だけで、中腰姿勢からの起き上がりをサポートする構造を考えました。
この構造は特許になっています。
腰痛は腰の骨や筋肉に大きな負荷がかかることで発症します。
中腰姿勢から起き上がる時に、背骨が釣竿のような役目を果たします。背骨は上半身の重量(およそ体重の6割)と手先の荷重(手で持つ荷物)の重量を釣り上げます。釣り上げる力は背筋(脊柱起立筋)や腰回りの筋肉が発揮します。当然、骨(腰椎)には圧迫力がかかります。
骨は加齢とともに軟弱化していきます。負荷がかかり過ぎて腰の骨にダメージがあると修復するのに非常に時間がかかります。もしかしたら治らないかもしれません。
それで、腰椎にかかる圧迫力を減らすために、無意識に腹圧を高めようとします。
腹圧を高めるには、下腹に力を入れてお腹を引っ込めます。実際には腰回りとお腹の筋肉、それから股下にある骨盤底筋、肺の下にある横隔膜によって、腹腔(内蔵を収めているところ)を圧迫します。
お腹が引っ込むと、お腹が薄くなると、その分腹腔は垂直方向に伸びます。ちょうど、風船を横から潰そうとすると、縦方向に伸びると同じ現象です。
すると背骨も一緒に垂直方向に伸びて、椎間板内の圧力が低下します。
そうすることで、体幹剛性を高めて腰椎にかかる負担を減らすのです。
腰痛のときにコルセットをすると楽になるのは、外からお腹を締め付けることで腹圧をあげているからなのです。
つまり、腰痛を予防しようとする時には、背中を起こすだけでは、かえって腰の負担は増えて腰痛になりやすくなります。ただし、背骨を釣り上げる力を身体の外の骨格(外骨格)に任せれば良いのですが、その分、動きが制限されたりしますね。
スマートスーツの弾性体は、お腹まわりにも作用するので、中腰姿勢の時に同時にコルセットのようにお腹を締め上げるので、腰痛発症を予防することができるのです。
これらの効果は、大学での実験で証明されていますので、ご安心ください。
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