軽労化®️社会とは?
私たちは「軽労化®️」というキーワードをもとに技術開発やビジネスを進めてきました。
起業した動機が、「現場で働く人たちの負担を軽減して、元気にいきいきと働き続ける」ことを応援したい。という想いに後押しされていたからです。
スマートスーツ®️というアシストスーツを開発・製造・販売していますが、これは、「農家のお父さん、お母さんが苦しんでいる腰痛をなんとかしてあげたい」という課題解決意識があったからです。
詳しくは別記事の "スマートスーツの開発ヒストリ(1)" をご覧ください。
農家の仕事は中腰姿勢の維持や重量物の持ち上げの作業が多く、特に中高年になって体力が低下してくると慢性的な腰痛に悩まれる方が多いのです。一方で多くの農家は、できるだけ長く仕事をしたい。と思われています。
機械化が進んでも、"人の手"による仕事は無くなりません。作業をすることで生きる喜び、働きがいを感じる人の多いのです。
私たちは「軽労化」を下記のように定義しています。
そして、「軽労化技術」とは、労働の負担や疲労を軽減することで、労働による傷病リスクを下げるとともに、主体的な動きをサポートすることで、働き続けられる身体能力を維持するためのアシスト技術です。と定義しました。
技術やハードが中心ではなく、あくまでも”人”を中心(Human Centric Design)に考えています。
最近は、あらゆる業種、業態で人手不足が深刻化しています。これまで人がやってきた作業をロボットやAIに置き換えようとする動きが活発になってきました。その一方で、 ”人の手”による仕事の価値を見直そうという考え方もあります。
人は働くことで人生の喜びを感じ、満足することもあります。
経済的には、働かずにベーシックインカムを得て暮らすこともできるようになるかもしれません。しかし、報酬のあるなしに関わらず、 ”手”を動かして何かを得る。という仕事は無くならないと考えています。
しかし、それも、健康であって身体や認知機能が十分に働いていることが条件になります。加齢による体力の低下や、強いストレスによる認知機能の低下などで健康を損なうと何もできません。やはり、身体が資本であることには変わりはありません。
人手不足の環境下にあって、高齢化社会が進行するということは、高齢者が現場に出て作業をする機会が増えるということです。しかし、高齢者を雇用する際には、腰痛や転倒など、高齢者に特有な行動災害による労災のリスクもあわせて考える必要があるでしょう。
また、日本語を上手に話すことができない外国人労働者が増えると、言語のコミュニケーションが問題になります。「軽労化社会」は、はたらく人にかかる負担を軽減し、失いつつある心身やコミュニケーションの機能を技術で補い、誰でも労働さんかできようにする社会だと考えています。
我々の新しいサービスである「軽労化ナビ」は、現場を持って、働くひとを雇用している起業等の「人に関する悩み」を減らすために、スタッフさんの心身の健康状態(ウエルビーイング)を向上させ、エンゲージメントを高めることで、みんなが生き生きと働ける職場づくりを支援します。