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2025/01 CTOオープン社内報vol.18: スマートラウンドは『Vertical AI Company』へ進化します

皆さんこんにちは!スマートラウンド CTO の小山( @doyaaaaaken)です。

このオープン社内報は、CTOである自身が普段「なにを感じて、どんなことを考えているか」について、月に一回、社内へ共有する試みです。

オープン社内報という名称のとおり、この文章の内容は一部編集した上で会社ブログに公開する予定です。


今回のテーマ

スマートラウンドはこれまでも生成AIの活用に積極的に取り組んできましたが、2025年度からは大幅にその動きを加速させ、「Vertical AI Company」へと進化すべく力を入れていきます。

これまで積み重ねてきた実績を土台に、弊社はAIの力を最大限に活かし、業界特化型のAIサービスを提供する企業へとシフトしていきたいと思います。

背景:なぜ「Vertical AI Company」へ進化するのか

ChatGPTのAPIが公開された2023年3月以来、私たちは生成AIの可能性を探りながら、多くのプロジェクトを推進してきました。
以下の取り組みがその一例です。

  • 資金調達AIアドバイザー(β)のリリース GPT-3.5のAPIが公開された翌月にリリース。「資金調達マニュアルのRAG機能」「次の質問の予測サジェスト機能」など、当時のAPIを最大限に活用した機能を実装しました。

  • OCRとLLMによる業務効率化システム内製 登記簿謄本、決算書、株主名簿などの書類を構造化データ化するシステムを開発し、書類転記にまつわる社内業務を大幅に効率化しました。

  • 全社員がAIチャットを活用 全社員がSlackのBotを経由してChatGPTにアクセスできる環境を整備しました。またAmazon Bedrockを活用した社内向けLLMチャットサービスも自社構築しました。

  • AI SaaSの積極導入 GitHub Copilotや生成AIを活用した議事録自動生成SaaSを積極導入し、業務の生産性を大幅に向上させました。

  • 生成AIイベントでの知見共有 約2,000名が参加するイベントで、生成AIに関する知見を共有しました。

生成AIの性能は急速に向上しており、今では2年前には不可能だった本格的な価値提供が実現できる段階に入っています。
この2年の取り組みで得られた知見は多岐にわたります。


特に、当社の事業がスタートアップエコシステムに特化していることは、AIを活用した業界特化型サービスと非常に相性が良いと考えています。

また、証券・財務・法務などのデータや、ユーザーからのフィードバックを蓄積してきたことは、他社にはない大きな資産です。
これらをAIで最大限活用することで、他社では提供できない独自の価値を生み出せることは間違いないです。


マクロなトレンドとして、海外でもVerticalな市場でSaaSからAIエージェントへの移行が加速しています。

例えばY Combinatorのパートナーであるガリー・タン氏らは、Vertical AIエージェントの市場規模が従来のSaaSの10倍に達する可能性があると指摘しています。
実際に成功例も報告されており、この流れは今後さらに強まると考えられます。

これらの背景を踏まえ、弊社は「Vertical AI Company」へ進化すべきだと判断し、2025年度はそこに向けて大きく動くことにしました。

具体的な取り組みと計画

これまでの弊社におけるAI活用は、既存業務を「Empower(強化)」する形が中心でした。

それにより生産性向上に寄与してきましたが、生成AIのポテンシャルはまだまだ高いと考えています。

今後はより一層既存業務のさらなる効率化を進めると同時に、新たに立ち上げる事業・システム・業務においては、可能な限り多くのものについて「AI-native」なアプローチで行っていきます。
「AI-native」なアプローチでは、初めからAIを活用しやすい形で設計することで、AIの力を最大限に引き出すことを目指します。


具体的な取り組みとして構想している例について以下に書きます。

  • 新たに立ち上げ準備中のBPaaS事業においてはAIをフル活用することを前提に設計し、最小限の人員で、最大限の成果を生み出す仕組みを構築したいと考えています。

  • プロダクト単体では解決できない課題にも対応できるよう、ユーザーの相談役となり業務遂行の代替者となるAI Agentの開発を進めます
    まずはスタートアップのユーザーの方々が、株式や株主に関する業務に不慣れな状態でも実践的なサポートを受けられるようにしたいと考えています。

  • 新規にシステムを開発する際には、コーディング補助だけでなく、要件定義・設計・実装・レビューなどのプロセス全てにおいてフルにAIを活用するアプローチを積極的に模索します。AIをフル活用した開発も試します。

  • 従業員の皆個々人がLLMを活用した業務効率化をしやすい環境を整備します。これによりシステム構築の専門知識がなくても、個々の従業員の創造性を発揮する形でAIを活用した自動化が可能になります。

AIファーストな未来へ向けて

私たちは従業員数40名ほどの少数精鋭組織であるため、今からでもAI-nativeな企業へ生まれ変わることが十分に可能だと考えています。

そのためには皆さん自身がAIの活用について興味関心を持ち、何に活用できそうかを常に考え、また自らが手を動かしAIに指示を出す経験をなるべく多く積み上げることが重要です。

活用アイデアがある場合は積極的に活用支援したいと考えているので、ぜひお気軽にご相談ください!

※ 余談ですが、この文章もAIをフル活用して作成しています。
構成・下書き・トーン調整・校正・画像生成など、目的ごとに異なるGPTsを活用し、各工程をAIにより効率化・洗練させています。

AI時代を共に切り拓く仲間を募集しています

スマートラウンドは「Vertical AI Company」として、新たな未来を切り拓きます。

弊社は『スタートアップが可能性を最大限に発揮できる世界を作る』というミッションを掲げ、スタートアップエコシステムをより良くするための事業を展開しており、AIの力でこれをより加速させていきます。

この挑戦に共感し、一緒に未来を創りたい方お待ちしています。
ご興味ある方、カジュアルにお話しましょう!


以上です。皆さん今年もよろしくお願いします!🙇 🎍
ご不明点や質問があれば遠慮なくください! 👍

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