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高校生の時に書いた小説を大学生になった今読んでみた話。1/2

小泉です。「言葉を大切にしたい」「言葉の力」を信じたい。そんな世界観を持つ私なんですが、高校生の時に総文字数十万文字を超える小説を一週間学校を休んで書いたことがあります。笑 お母さんに「小説書きたい。時間ないから学校休ませて書かせて。」と頼んだら「やるからには中途半端にするな」と一週間学校を休ませてくれました。一週間、小説を書くことに夢中になりすぎて寝れなかったのですが、自分の世界を言葉にして表す楽しさにのめり込み、気付けば完成していました。今思えば、この「小説をかく」という体験を通じて自分の過去と向き合い受け入れることができたきっかけになったと思います。17歳の私が書いた小説を、20歳になった今の自分が読んだらどんな気持ちになるんでしょうか。
昨日、西くんがnoteで話してくれた「刺激」を求めて、今一度読み返してみます。




小説名  「1/Fゆらぎ。〜この景色をまた君と〜」


あとがきに書いた文章


まえがき

この物語は、第一章『影』 第二章『光』の2部構成になっています。どちらから読んでも大丈夫ですが…読み方により話の結末が変わります。

全てはあなたの読み方次第。

様々な現実と向き合ってゆく4人の主人公をどうか最後まで読んで、感じてください。

第一章「影」は、憎しみで壊れてゆく儚い関係を。

第二章「光」では、不思議な彼と私だけの秘密をヒントに、全てが元通りになる『1/fゆらぎ。』を探す旅を。

どの章にも隠されている衝撃のラストを貴方は気づくことが出来るだろうか。現役高校生が書く綺麗事ばかりではどうにもできなかった現実を小説に乗せて貴方に届けたい。

「光」から読むとバットエンドに。「影」から読むとハッピーエンドに。

あなたは、どちらから読みますか_____。


こんなまえがきから始まる、小説です。見返してみると、拙い文章やなぁと思うところも多々ありますが、17歳だった私が今までの辛かったこと。その時感じた気持ち。夢と現実の境目でうまく表現できない感情。全てをこの小説を書くということで、「私がここにいたこと」を精一杯主張したかったんだと思います。そして、現実世界に対して私ができる最大の反抗でした。


第一章「影」


僕が苦しみ耐え抜いた5年間より
今、君に刺されたこの痛みの方が心地いい。

こんな文章から始まる「影」。ここで表現される「刺す」と「この痛みの方が心地いい」が衝撃のラストの伏線となっています。
 主人公として、明るい性格のはるといつも落ち着いた雰囲気の蒼がでてきます。この二人が出会ったのは、高校生の時。はるが大事にしていた日記を偶然拾った蒼が、はるの過去を知ってしまうところから話は展開していきます。
そして、その日記もあとがきで「はるの日記」としてでてきます。はるも辛い過去を抱え必死に今を生きていて。蒼も辛い現実を抱えて生きていて。それぞれの辛さをなくすために、恨みを持つ相手への「復讐計画」を実行するという展開へ。はるは、中学の時、親友が学校に来れなくなった原因の先生を、蒼は妹をいじめた生徒をターゲットにします。

復讐方法は「インターネットでの公開処刑。」

はるは、「本当に些細な言葉で人の人生は壊れる」ことを。
蒼は「いじめはいじめられた本人だけではなくその家族の心まで壊すこと」を。中心にインターネットで、主張しながら復讐をします。

そして、この復讐がこの年1番の事件へとつながり、この事件の裏側で第二章「光」が進んでいきます。
この復讐の結果と最後に残した「あの景色を君ともう一度見たかった」というセリフ。そして、この話の中に散りばめられた、第二章への、ラストへの。伏線を回収するには、全ての話を読み終える必要があります。

また、ここで出てきた はるの日記 はほとんど私の中学時代の「リアル」を書き示しており、リアルともし過去に戻って私もこんな復讐ができたらどんなにスッキリするんだろう。と考えて作った作品です。でも、書いてる時に感じたことを3年後の今も覚えています。それは、復讐をしてもまた繰り返される悪循環が生まれるだけで、私の気持ちが晴れることも報われることもない。過去が変わるわけでもない。だからこそ、この話を通じて「言葉の力」「いじめの残酷さ」「人の人生を壊す可能性が誰にでもあること」「他人事のようにみてみるふりをしないでほしいこと」を精一杯、私なりの表現で伝え、何も変わらない現実に反抗してやろうと思ったことです。

そして、第二章でも「見えている世界が正しいのか」を「あなたの存在も誰かにとっての酸素になること」を伝えるため、「ジェンダー問題」「差別・思い込みの問題」などと絡めて話が進みます。
ですが、今日はここまでにして第二章の詳細は次回話そうと思います。
第二章も、かなり面白い展開となっており、「1/Fゆらぎ」が私の世界観の結末としてどう出てくるのかが見どころかなと思います。この結末で、「1/Fゆらぎ」の本当の意味がわかった時、皆さんはずっと騙されていたことに気付くでしょう。では、次回もお楽しみに。


以下、余談です。


番外編「はるの日記」

日記の一部を紹介しながら、こんな文章に共感してくれる人がいないことを私は祈りながら、想いを綴りたい。

涙も出なくなる頃、カーテンを開けると薄明の空にわざとらしく月が輝いていた。

薄明とは、日の出前の薄暗い空の様子を表します。そして、毎日の生活がしんどくてずっと夜泣いていたことを思い出しました。起きていれば、夜は長くなるから明日の朝がくることを引き延ばせると思っていたのかもしれません。でも、起きているからこそ思い出して辛くなることもあって、泣いていたらいつの間にか朝になって。夜、いろんなことを思うんだからそれを言葉にして誰かに認めてもらえたらもっと楽になるかもしれないと思って、TikTokでの投稿をしていました。そして、自分の人生で感じたことを糧に、辛い気持ちに寄り添う言葉を紡ぎたいと思うようになりました。私の言葉に思うことはそれぞれ違うけれど、コメントに溢れた言葉の一つ一つに「そこにいる人の人生」が詰まっていて、自分だけがこんなに辛いわけじゃないんだと思えました。そして、「私じゃなくても」と思っていた自分に、「私の言葉が更新されるの楽しみで毎日頑張ってる」と言ってくれる人がいました。その人は自分自身に障害を抱え、毎日なんで自分だけがこんな目に遭うんだろうと考えているとコメント欄で打ち明けてくれました。そして、その人に対して励まし合う言葉をかけたりする人がいたり、フォロワーさん同士で毎日連絡し合い、みんなお互いに「生きてるだけで偉いね」っていう会話を見た時、これが私がしたかったことだ。と分かりました。だから私は、これからも「言葉」を大切に「言葉の力」を信じます。


自転車に乗りながら、泣いてた。
涙も雨も分からない。

こんな経験があるからこそ、電車で泣きそうな人を見たり、背中を向けて泣いてる人をいち早く見つけることが得意です。声をかけることはないですが、心の中で頑張れ、頑張れって何度もエールを送ったことがあります。
せめて、私と関わってくれる人たちが泣きたいのを我慢しながら、無理することがないようにどんな時も否定したくないし、一緒に頑張ろうと声をかけれる人でありたいと思っています。

<最後に>

真っ暗な時に書き始めたのに、外はすっかり明るくなってしまいました。
過去の自分とは違い、今は夜も楽しくて、チームに西くんがきてくれてからはもっともーっと楽しいです!!やることも多いし全然寝れないけど毎日楽しくてキラキラしてます!だから、ほんとに、チームに来てくれて良かったし、チームになって良かったと思ってもらえるようにもっと「ワクワク」や「刺激」を与えられる人になります!!!

私たちチームはどんどん進んでいきます!!そして最強です!!
何がなんでもハッピーエンドにして、チームメンバーの笑顔をこれからも絶対に守ります!!!

今回は少し暗い話もしましたが、もう本人はちょーーーーーー明るいので安心してください!笑もう朝の6時ですがおやすみなさい!
次回の第二章のお話もお楽しみに!

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