滋賀県スマートシティのあり方研究会を立ち上げました&第1回定例会の振り返り
このnoteでは、2023年4月から、滋賀県内自治体の情報政策・DX推進関連部署の職員有志が中心となって立ち上げた「滋賀県スマートシティのあり方研究会」の取組みについて、主に毎月実施する定例会で参加者が書いた振り返りメモを中心に、情報発信します。
滋賀県スマートシティのあり方研究会とは?
この研究会の発端は、昨年度、滋賀県内自治体の情報政策・DX推進関連部署の職員有志で行っていた、各市町の施策に関する情報交換会での会話です。
政府から自治体に「デジタル田園都市国家構想」に基づく計画の策定が求められ、また自治体間や産学官民でのデータ連携の必要性などがいわれているなか、そもそも県内自治体や企業どうしで、このような会話ってしたことがなかったよね?という話で盛り上がりました。
そもそもなぜ我々はデータを利活用しなければならないのか?
社会や我々の身の周りで、いまどんなアタリマエの変化が起きているのか?
そのうえで、我々の地域が大切にしたい(してきた)価値観とは何か?
今後社会におけるスマート化の波はある程度避けられないだろうと思うのですが、そうであるなら、その流れを無意識・無目的に受け入れていくのではなく、そうした流れに地域としてどう向き合うのか(逆に地域が大切にしたいことにスマート化の波をどう活かせられるのか)を、考え合う必要があるのではないか?その考えや姿勢を、この地域を構成する人びととが自律的に共有しあう必要があるのではないか?と考えました。
それも、スマートシティそのものを目指すところから始めるのではなく、そもそも私たちの暮らしがどうありたいのかという思いを各々が軸として持ち、その思いに共感しあう自治体や企業どうしで新しい試みを生み出していく集まりを作ろうということで、いわば実験的に始めてみることにしました。
この研究会はまだクローズドな集まりとなっていますが、今後行動規範を決めていくなりして、思いに共感していただける方々を対象に、少しずつオープンにしていく予定です。
研究会で行なっていくこと
この研究会では、毎月定例会を開きます。
定例会では、新しい技術動向や社会動向についてテーマ別に取り上げ、これまでの「アタリマエ」を見直すワークショップを行います。テーマごとに課題図書を設けたり、様々なスピーカーを募るなどして、インプットとアウトプットの繰り返しを行い、お互いに学びを深め合います。
また、時期や内容は未定ですが、あるテーマを決めて国内のとある地域へみんなで出向き、フィールドワークを行うことも予定しています。
このnoteでは、これらの取組みを通じて参加者が得られた気づきについて、各々で書いた振り返りメモを中心に、レポートを発信していく予定です。
4月定例会の振り返り
4月28日に、第1回の定例会を実施しました。第1回で大半の参加者が初対面ということもあって、まずは参加者どうしのアイスブレイキングをしようと、このテーマにしました。
自分たちの身の回りから感じる、この10年で変わりそうな「アタリマエ」は何か?またこの10年で変わらないと感じる「アタリマエ」は何か?
参加者どうし気を張り合わず、まずは自身が仕事のなかや生活のシーンから見えていることを即興で話し合うことによって、各々の現在位置を理解しあい、会話しやすい関係をつくることをゴールに、ワークショップを行いました。
以下、参加者の振り返りを共有します。
今回ワークショップを通じて共有しあったアイデアは、あくまでそれぞれの個人的な視線の範囲で得られたものに過ぎません。また、行政機関のなかにいると、どうしても行政事務の範囲でしか物事を見られなくなりがちです。
そもそも、ただのアイデアや誰かの受け売りだけで構想などつくるものではありません。そこでこの研究会では、以下の考え方を大切にしていきたいと考えています。
よいアイデアや行動は、よいリサーチの上に成り立つ
よいリサーチはよい「問い」の上に成り立つ
問いそのものを1年考え続けても仕方ありませんから、まずここをアイスブレイキング後の6~7月頃に立てる予定です。そのうえで、リサーチ活動が始まっていくイメージです。そんな1年の活動を通じて、参加者どうしの視野を広げながら、よいアイデアや行動のきっかけを作っていけたらと思います。
その他の振り返り:他機関の考えを知る機会としての研究会
また、参加者からはこんな振り返りコメントもいただきました。こういった機会、もっと増やしていきたいですね。
次回5月の定例会も、引き続きアイスブレイキングを目的に行います。「デジタル化の『しくじり』あるあるを語り合おう」というテーマで、各々の経験を振り返りあう予定です。
研究会の参加について
この研究会は自治体職員だけでなく、特に企業や団体の参加を歓迎しています。5月頃には行動規範などを定め、この取組みに共感いただける方々を対象に、少しずつオープンにしていく予定です。
参加方法などは追ってお知らせしますので、ご興味持っていただける方はぜひフォローください。